カテゴリー: 活動報告

キャンパス札幌&帯広2023年6月 開催報告キャンパス札幌&帯広2023年6月 開催報告


7月に入り北海道も初夏を思わせる陽差しが降り注いでいます。各地でラベンダーも咲いていますね。北海道にも夏がやって来ました!
さて、6月14日(水)にキャンパス札幌&帯広を開催しました。
テーマは「起立性調節障害について知る~子どもたちの学びたいを理解する~」
北海道起立性調節障害の会〜道産子ODグループ~のカミヤマさんを教授にお迎えしキートークをして頂きました。

アイスブレイクのお題は「あなたの疲れたときのエネルギーチャージは?」で、「レジリエンス」「パフェ」のグループ名が出ました。

カミヤマさんのキートークを聞く前に、参加者の皆さんに「もし、皆さんのお子さんや、近しい方のお子さんが『朝起きられない・・・』と言ったときに何て対処しますか?」と尋ねました。「夜遅くまでスマホ見てたんでしょ」「学校で嫌なことあったの?」と子どもの生活態度や友達関係の面から出たお声があった一方で、「痛いところあるの?他の体調はどう?」「無理しないでいいよ」と子どもの健康面、身体的側面を心配してでたお声がありました。皆さんはどちらですか?

その後、キートークでカミヤマさんは「起立性調節障害は『思春期の成長期になりやすい病気』で、朝起きられない、めまい、頭痛など朝の体調不良が著しいのが特徴です」と説明して下さいました。自律神経の働きがうまくいかずに起立時に身体や脳への血流が低下するために、このような症状がでるとのことでした。また、夕方になると血流が回復して部活動には参加できたり、午後に少し登校できたりするので周囲からは「怠けている」と誤解されやすいことが多いということでした。こうした症状は子ども自身も自分の体の中で何が起こっているか理解することが難しく、身体的に辛い事を訴えるしかなく、親もなかなか「病気」であることに気づかず適切な医療機関につながることが遅くなるケースが多いそうです。
この起立性調節障害は思春期にあたる中高生(最近は小学校高学年)の10人に1人がなると言われているそうです。それでも、起立性調節障害を診断できる専門が非常に少ないことと教育現場でもほとんど知られていないことがカミヤマさんのお話を聞いて驚きました。多くは血圧を測ることで専門医でなくとも血圧の異常が発見できるので、早めに専門医につながることができるのではないかということでした。
症状も大きく6つのタイプがあり、重度、軽度、複合タイプなど個人差があるようです。そして、思春期の成長が落ち着く頃に症状も徐々に減り、大人になる頃には症状が消えていくお子さんが多いようです。中には症状が残ることもあるようですが。

この起立性調節障害での困難さは一番は身体的症状です。周囲は理解し難いほどお子さんの体はとても辛いとのことでした。次に、学校へ登校できず勉強についていくことが難しい、出席日数が足りないなど学業面での困難さが大きくのしかかってくるということでした。出席日数を満たすために無理をして登校し、再び体調を崩すということも少なくないようです。
カミヤマさんは「とにかく一番は体を休めること!勉強や進学が気になるとは思いますが、体を十分に休めることが一番大切なことです。」と声を大にして訴えられていたのがとても印象的でした。当事者やご家族はなかなか受け入れることが難しいようですが、勉強や進学の選択肢も他にあることを北海道起立性調節障害の会〜道産子ODグループ~ではお伝えして、一緒に考える場を設けているということです。会に参加されると情報を共有したり、悩みを話したりでき、元気になって帰って行く親子さんがたくさんいますよとお話されていました。

また、起立性調節障害のことを知らない周囲の方の心ない言葉で傷つくことがあるそうです。今回のキートーク前の質問「朝起きられないとお子さんが言ったらどう対処しますか?」を思いだしてみて下さい。起立性調節障害のことを知った後だったら「夜更かしして遊んでたんでしょ?」という言葉はでないと思います。知らないことで傷つけることがあることを改めて気づかされました。

参加者さんからは「中高の学校の先生や親御さんに知ってもらいたい」「ICT教育時代なので病気で登校が難しいお子さんに積極的に活用されるといい」「まだ認識のない当事者と、また認識している当事者との存在にどのように関わってゆこうか、周囲は如何にあるべきか伝わってきました」と全国各地からご参加下さった皆さんには色んな視点からの気づきや学びがあったようです。

教授のカミヤマさん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

キャンパス札幌&帯広2023年5月 開催報告キャンパス札幌&帯広2023年5月 開催報告


大通公園ではバラがキレイに咲いていますね。季節は少しさかのぼり、リラ(ライラック)が見頃を迎えていた、去る5月10日(水)にキャンパス札幌&帯広を開催しました。
テーマは「自分らしく生きるためのメイクアップ」
メイクアップアーティスト/北海道医療美容研究会(医美Labo北海道)メンバーの吉尾和代さんを教授にお迎えしキートークをして頂きました。

アイスブレイクのお題は「あなたの初メイク(メイクにまつわる)エピソードは?」で、「やまんば」「眼鏡」「ビジュアル系バンド」と時代背景が伝わってくるグループ名も出ました。

吉尾さんは趣味がメイクアップです!と言うくらい大好きなことをお仕事とされています。メイク(お化粧)のことを知れば知るほど「もっと技術を高めたい、もっと知識を深めたい!」とメイクアップの師匠のもとで研鑽され、いくつかの職場を経験し、今春、ご自身のサロンを札幌で開業されたということです。イベントやブライダル、赤ちゃんの先天的なあざからケガや病気による外見変化、障がい者施設や老健施設への化粧療法、亡くなった方へのエンゼルメイクなど一般的なメイクアップアーティストさんに比べると幅広い分野でお仕事をされているのではないでしょうか。

キートークではメイクアップアーティストって具体的にどんなことをするの?メイクの定義は?と一般的なことが上げられましたが、吉尾さんのにとってのメイクとは?「外見を美しく見せるためだけのものではなく、中身(心)にも大きな変化をもたらすもの」とお話されました。晴れの日だけではない、年齢や性別も不問、生まれたときから最期の時まで、「誰にとってもメイクは味方」というのがとても印象的でした。
そんなメイクアップを実際サロンではどのように行っているか、いくつかの実例をあげながら説明して下さいました。
サロンでは眉毛に特化したメニューもあり、性別問わずとても人気があるそうです!特にコロナ禍ではマスクを着用していたので、表情を左右する「眉毛」が重要だということでした。眉毛の整え方、描き方、糸脱毛で顔の毛を処理する新しい方法も映像を交えてご紹介下さいました。メイク前、メイク後の写真ではとても印象が変わるのが分かりました。実際に施術を受けられたお客様からは「はじめて自分で可愛いと思った」「ヘアセットをして行くと、会った人もとても喜んでくれた」などメイクをすることによって自己肯定感が上がったり、メイクをした人だけでなく周囲の人にも好影響を与えたりと嬉しいお言葉を頂いたということでした。
吉尾さんは北海道医療美容研究会(医美Labo北海道)メンバーでもあり「医療美容」のメイクについてもお話がありました。ケガや病気で外見変化があった方にも、その方が「元の自分に戻りたいと思う気持ちに寄り添いながら」カバーメイクやメイクのテクニックをお伝えするということでした。サロンでも医療美容のメニューがあり、個別に相談に応じてくれるとのことです。医療美容に限らずサロンでは、なりたい自分になるためのメイクを考えるのにカウンセリングに重きをおいているとのことです。
最後に吉尾さんがメイクは「自分に自信を持つための一つの選択肢である。諦めてしまう前に『メイクに味方になってもらう』」とお話されたのがとても心に残っています。メイクへの想いを熱く語って下さいました。
グループトークでは「自分らしく生きるためのメイクアップとは?」を考え、参加者さんからは「眉の描き方を習得しただけでも毎朝メイクするのが楽しくなりました」「若い時ほど気になる肌のトラブルや傷があって周りに気づかいされるほど辛さを感じることもあると思うので、家族や本人にカバーする方法があるかもよということが伝わるような社会になるとよいなと思います」「『メイクに味方になってもらう』という言葉がとても印象的でした。もっとメイクと仲良くなりたいなという気持ちになれました」「(メイクの話を通じて)様々な人との出会いの中で自分には関係ないと自分で壁を作るのではなく、困った時や辛い時に一人じゃないと思えるような関係性づくりって大事だなと思った」「メイクアップが多様な人や場面で活用されることを学びましたが、推し勧めるのではなく、こういうことを知っていたら色んな人との接し方を丁寧に考えられるようになるなぁと思いました」と色んな視点からの気づきや学びがあったようです。

教授の吉尾和代さん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

キャンパス東京&旭川5月 開催報告キャンパス東京&旭川5月 開催報告

キャンパス東京&旭川5月 開催報告

季節は進み夏一歩手前の良い気候となりました。北海道では5月下旬は運動会の季節。今年はコロナ感染症の分類が変わり、ここ数年の集団行動に伴う制限が無くなったことで小学校の方からにぎやかな声が聴こえてきていました。以前の当たり前の生活とコロナ禍において変化した生活スタイルと色んなバランスを取りながら、今後の生活や生き方についても流されずに過ごせたらなあと思います。

5/27(土)はキャンパス東京&旭川5月はキートーク講師に大橋洋平さんをお招きして、「足し算命で気ぃ楽にLife生きる~「自律」について考える」というテーマで参加された皆さんと一緒にお話を聴いて考える時間でした。

大橋さんは現役の緩和ケア医でありがん患者であるお立場から、多岐に渡ってお話を聴かせて頂きました。緩和ケアのこと、ご自身が医師であることから体の状態である程度分かってしまうこと、生きることに対する考え方について。

その中で特に印象に残ったワードはやはりキートークテーマにもある「足し算命」の考え方。

自身の余命をなんとなく知ってしまうと1日ずつ減っていくと考えがちではあります。これは死ぬことを考えることになり淋しい気持ちになる。余命を知った日を起点として今日も1日生きた!と足していくことで気が楽になり、生きられることに感謝、そして出会いや繋がりに感謝出来ると話されていました。

そして「自律」について。患者であっても出来ることはしたいと思う。ただ病気が進んでいくと家で自分で出来ていた事が少しずつ出来なくなって自立が難しくなってくることがあります。

その時に自立が出来なくても出来ないことは頼って生きていく(依存)、周りに頼っても良いと思える自分を許せるか?これからをどのように生きるかを自身で決定することが「自律」であり、自分らしく生きることに繋がるのではとのお話でした。

参加者さまからは

・余命という話を、カウントダウンから足し算の考え方に変化させるって、素晴らしいなあと思いました。「自律」という考え方、自分で決めるということを深く考えることができました。

・患者にとっての自律

・人から必要とされる→モチベーションアップ、自分でもできる!に繋がる 自分で納得する=自律=自ら決めて行動する

・気楽に生きるための自律とはなにか、考えるきっかけになりました。

との声を頂きました。

自己決定をする→自分の意志で選べるということ。そのための選択肢は少しでも多い方が良いと感じました。

これから年と取るにつれて何らかの病気や事故などにより自身の人生の終点がもし見えたとしても、出来ないから全てを諦めるではなくその時に自分に出来ることを考えたい。そして痛みや辛さがある場合は医療者や周囲の人たちに頼る。その中で自分に役割がもらえたり、応援してもらえると自分にもまだまだ出来ることがあると嬉しく感じ、最期を迎えるときに自分らしく生き切った!と思えたらと感じました。そのためにもこれからの人生、時々振り返りながら今日関わったや事柄に感謝しつつ1日1日を大切に暮らしたいと思います。

次回のキャンパス東京&旭川は6/24(土)19時~21時 「生きるためのお金の話」です。

初めての方もリピータの方もぜひご参加くださいませ。

11人、テキストの画像のようです

キャンパス東京&旭川2023年3月 開催報告キャンパス東京&旭川2023年3月 開催報告


今年は例年よりも早い桜前線の北上で道内各地で桜が見頃を迎えています。同時に寒さも少し戻り、花冷えがしています。少しでも長く桜を愛でたいですね♪
さて、去る3月25日(土)にキャンパス東京&旭川を開催しました。
テーマは「『経験、想いを知ること』から自分らしく生きるを考える」
講師に悪性非リンパ腫のサバイバーであり、グループ「Japan for Livestrong」の共同設立者のビンジー・ゴンザルボ(Binzee Gonzalvo)さんをお迎えしキートークをして頂きました。

アイスブレイクのお題は「あなたが好きな米国の食べものは?」で、「特大ステーキ」「WBC(World Burger Champion)」と当時の野球の盛り上がりにも絡めたグループ名も出ました。

ビンジーさんは病気のご経験から現在日本のいくつかの大学で医療を学ぶ学生に医学英語・ヘルスコミュニケーションなどを教えていらっしゃるのと共に「Livestrong財団」でも活動されています。
キートークでは異国の地で悪性非リンパ腫に罹患し、病気に対する不安、医療、保険制度の違いなど考えることがとても多く、精神的にもダメージを受けたとお話がありました。それに加えて治療を本国でするか、日本でするかの葛藤は更に大変な負担であったようです。逆に我々が外国で罹患し、治療をすることを考えるとビンジーさんの不安や葛藤は計り知れないと感じました。特に日本と米国の健康保険制度の違いはよく耳にすることですが、加入している保険によって受けられる治療も変わってくる、治療費が桁違いに高いことも衝撃でした。ビンジーさんは罹患、寛解、再発、寛解と2度悪性非リンパ腫を経験され、長くがんとつき合いながら自分の人生を前を向いて歩んでいくことをお話されていました。そんな中で『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』という本に出会い、彼の前向きな姿に共感されたこと、「がんサバイバーシップ」という考えに出会えたこと、今の活動「Livestrong」についてもお話くださいました。「Livestrong」のマニフェストには「Knowledge is power. (知識は力)、Unity is strength. (団結は力)、Attitude is everything.(生きる姿勢が全て)」とあるということです。治療中には主治医がビンジーさんの「自分らしく生きる」ことに理解・協力してくれたこと、医師・看護師・自分はチームで治療をしている、「がんサバイバーシップ」を大切にし、がんへの偏見や差別をなくしていきたいというのも印象的でした。また、治療中にみかんを食べたら「なんて美味しいんだ!」ととても平凡なことだけど、そのシンプルなことにとても感動して涙が出たというお話もありました。病気は先行き不安なことがあるけれど「Present(今) is Present(プレゼント・ギフト).」今を大切に、今を楽しんで生きていくという「生きること」への想いも熱く語って下さいました。
参加者さんからは「感謝の気持ち、 ビンちゃんの想いや生き方を参考に、僕も前向きに今出来ること、みんなのために出来ることを頑張りたいと思います!」「知識や情報をたくさん取られ、コンロトールできることはコントロールをすること、ご自身も積極的に病気に向き合われと前向きな姿勢が素晴らしい」「 You are very very powerful, passion, and Gambaru person for survivors. I think it was very difficult to give us a talk in Japanese and prepare a presentation. But, I really appreciate for sharing so much with us.」とこの日は全て日本語でお話して下さったことに改めて拍手をお送りしたいと思います!CAN net設立にはLivestrongさんも参考にさせて頂いたので今回のキートークはとても感慨深いものでした。異国の地での病気治療やサバイバーシップについて考えられる良い機会になりました。
講師のビンジー・ゴンザルボ(Binzee Gonzalvo)さん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

4月のキャンパス東京&旭川はお休みです。5月のお知らせは決まり次第こちらでお知らせ致します♪

キャンパス札幌&帯広2023年3月 開催報告キャンパス札幌&帯広2023年3月 開催報告


新年度を迎え入学、進級、クラス替えなど学校では大きな環境の変化のある季節ですね。生徒さんも色んな変化に戸惑う時季かもしれませんね。
さて、去る3月8日(水)にキャンパス札幌&帯広を開催しました。
テーマは「不登校について知ることで子ども達の学ぶを考える」
教授は不登校支援のボランティアをしているさくましほこさんでした。

アイスブレイクのお題は「あなたの理想の先生は?」で盛り上がり、ついたグループ名は「百面相」「アキレス腱」と思い出に残るエピソードが出ていました。

皆さんの不登校児童のイメージはどういうものですか?
不登校とは「年間30日間以上登校できない状態」と定義されていて、文科省調べでは約10万人が該当し、日本財団調べでは遅刻・早退、30日間未満の欠席などしながら、だましだまし登校している不登校傾向にある児童が33万人いるとされています。この不登校児童生徒は今から9年前まではほぼ横ばい、その後右肩上がりに増えています。なぜでしょうか?9年前はゆとり教育が終わった時期に当たり、それも一因と推察できます。
では、教師側から見た不登校になった理由として「無気力、不安、いじめ以外の友人関係に問題、親子間の問題、生活リズムの乱れ(文科省調べ)」が上げられています。一方、不登校児童側からの理由(日本財団調べ)として「勉強が分からない、朝起きられない、疲れる、夜眠れない(ただし、スマホは親に預けている子が多い)」などが上げられ、授業がよく分からないことが強いストレスの一因というのが読み取れます。実際の児童の声は「勉強」に関することのようですね。
キートークの中では教室には通えないけど別室(保健室・図書室)で過ごすことがしにくい学校内環境がある。コロナ禍の影響もあるのか校内で自由に時間を過ごすこと(他教室の生徒との交流)が難しい。図書室・運動場など使用時間が学年・クラス別に時間割化しているところもあるということでした。
児童からの声の中には「不登校になる前に教室以外の休める・相談できる場所があったら行きたかった」という声もあるそうです。そして、全く友達がいないわけでもなく、リアルの友達、ネット上の友達がいて、それぞれのつき合い方もあるそうです。
そして、不登校児童生徒への支援のあり方も「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではないと文科省も明記しています。
学校に行くことで得られる利益、行かないことで受ける不利益とは何か?ということについてのお話もあり、「5教科以外の学問(保険・体育・家庭科など)についても必然的に学ぶ場所や機会が得られること。ネットからの情報(多くは自身の興味のあるもの)だけではなく、興味のない情報(時事問題、1次情報など)にも触れる機会があること。チームで何かを達成する機会があること。」などがあげられました。
学びも多様化している現代では通信制、定時制、全日制の高校もあります。昭和、平成、令和と時代背景が違う私たちも本当に学校に通わなければいけないの?と考える良い機会になりました。「どの道も正解だよ」と伝えられる大人が社会にたくさんいたら良いなぁというお話もでました。
参加者さんからは「安全な居場所作りと安全な大人との関りが必要だなと思いました。自分も安全な大人になりたいなと思いました」「不登校がどんどん増えているということは、欠席には至らなくてもつまずく子供たちも多いのだろう」「家庭内でエネルギーを使い果たす子どもも居ることがわかりました」という意見がありました。
子を持つ親や学校関係者だけではなく、子をとりまく社会の一人として不登校について考えられる良い機会になりました。
教授のさくましほこさん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

4月のキャンパス札幌&帯広はお休みです。5月のお知らせは決まり次第こちらでお知らせ致します♪

キャンパス東京&旭川2月 開催報告キャンパス東京&旭川2月 開催報告

3月に入り日差しが少し明るく春を感じるようになってきました。旭川では国道など大きい道路はもう圧雪からアスファルトの路面に変わり、池のような水たまりが出来て長靴大活躍です。
先月25日(土)はキャンパス東京&旭川2月を行いました。
テーマは「支える人/場があることから自分らしく生きるを考える」でした。
講師にはNPO法人マギーズ東京 看護師の岩城典子さんをお迎えし、岩城さんがなぜマギーズと関わるようになったか、その想い。そしてマギーズ東京のこと、来られた方々のことなど多岐に渡りお話頂きました。
そして参加された皆さまと一緒にマギーズ東京のような支える人や場があることについて、個人/社会にとっての意味について話し合いました。
参加された皆さまからは
・つながりを持つことが、困難なひとの気持ちが、自分の経験に重なった。
・「出会い」⇒『繋がり』が大切だと改めて思った。安心、優しい場、環境が本当に大切であること。
・グループトークでは地域格差の問題も提起され支える場所、支える人、環境、考える機会を頂きました。自分自身も支えてくれた人、誰かを支えることができたか振り返ってみようと思います
・紹介していただいたエピソードは、利用者さんの入り口となる悩み(乳房や脱毛)から、本当に考えるべきことやするべきことに向かう変化が大変興味深かったです。きちんと丁寧に解きほぐしていけば、このように変化することもできるんだという驚きがありました。
などたくさんの気づき、学びがありました。
自身ががんなどの疾患に罹った時、治療の不安のこと、そしてこれからの生活での不安が大きくなります。その時、治療のことは医療従事者に相談出来ることが多いと思いますが、生活のことまではなかなか医療従事者には話せないことがあり、誰に聞いたらいいの?相談できるところは何処?などその不安を話せる場を探すことに。でも、治療中であれば体調が悪いこともあり積極的に自身で探すことも難しい場合が多いかと思います。
誰かに話を聞いてもらうことで心が少し軽くなり、自身の現在のこと、これからどうしたい?を考えながら誰かに聞いてもらうことが自身の振り返りや気持ちが整理されてきて自身の気づきになることがあります。
そして地域に話せる場があること、支えてくれる人がいるということを病気などによる困りごとが出来る前から知っておくことはとても大事。いざという時のために今の自分が何が出来るのか?と気付かせてくれた大きな学びを得たキャンパスでした。
次回のキャンパスは3/25(土)19時~21時
「経験、想いを聴くことから自分らしく生きるを考える(仮)」というテーマで行います。
後日詳細が決まりましたら告知開始いたしますのでぜひご参加くださいませ。
12人、テキストの画像のようです
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キャンパス札幌&帯広2023年2月 開催報告キャンパス札幌&帯広2023年2月 開催報告


本州では梅の便りも届いていますが、北海道の2月は厳冬期真っ直中です。でも夜明けは早くなり、陽差しも春?と思わせるような時もあります。道内各地で雪のおまつりが開かれていた2月8日(水)にキャンパス札幌&帯広を開催しました。
テーマは「私の中の公共性 ~社会に開く自分の扉~」
教授は札幌で家庭医療専門医をされている大久保彩織さんでした。

アイスブレイクのお題は「あなたがこれだけは譲れない!というものは?」で、決まったグループ名は、
「おひとり様万歳」・・・グループの譲れないものは一人時間。
「相棒亀山に限る」・・・グループは相棒が好きで亀山が好き、お札の向きやワンちゃんのおしっこは隠さないと嫌なメンバーでした。
「ジャスティス」・・・グループの譲れないものは正義感や頑固でした。

大久保さんは留辺蘂町出身で民芸品を作るお父様と、人生が芸術のようなお母様の娘さんです。HCU(高度治療室)に居たころもあり、小さい頃は体も強くはなかったそうで、もっと患者さんに近い医療をと医師を志したそうです。自身の譲れないことは「医療とコミュニティとアート」とのこと。患者じゃない人の方が世の中には多いと考え、自ら地域へ出ることにしたそうです。コミュニティ活動は田舎が多いが都市部には都市部の面白さがある、住んでいるところで何かしたい、自分の居場所を地域に作ってもらおうという思いから、地域での活動を始めたそうです。

まさに「地域に混ざらさる」の行動です。

まずやってみようとコミュニティカフェの一角のスペースで「暮らしの保健室」を開いてみると、たまたま居合わせるという良さがあり、グリーフに関わるようなことや、家族のことなど主治医じゃないから聞けることをおしゃべりしていて、たまたま来た人がちょっとだけ健康の話をする、全く医療じゃない話もする場となっています。
「ゲストハウス」では、インターネットカフェを追い出されたような人なども来るそうで、ゲストハウスの一階に本屋があり、炊き出し、ヘアカット、音楽の催しをされています。ちょっと具合が悪そうな人に声をかけたりもされています。その本屋さんで「雨デモ晴レテモ」という読書会を開催しており、本を読んでいなくても良くて、何にも準備せず本屋に来て、その場で本を選んでそれについて語る未読の読書会です。そこにはお母さんが中学生を連れて来ることもあり、若い子が多く、若干女性が多いそうです。

そして、アートも譲れない大久保さんの「ステレキ写真展」では、おじいさんやおばあさん、可愛い、憎めないものを切り取りたい気持ちで開いています。自分たちの好きなものを出して、地域と交わることで公共性のある場になる、それに共鳴するアーティストと交わる面白さがあるとお話されていました。

扉を開いていることを相手に伝えること。実験していくことが公共性を開くことになること。自分で意識することで自分の公共性の扉に気がついて原動力になると思うとメッセージをくださいました。

参加者さんの感想では、「地域の公共性もあるけれど、まずはそこを好きになる。好きなものを見つけて出ていくことだと思った。」「参加することも自分の公共性を開くことに繋がれる。身近なことに繋がることで、困っている人にアクセスしやすい場になる。」「自分たちのやっていることが公共性として気が付いてなかった。」「田舎の濃密な人間関係は多様性がないことを指摘されて、そこにいると気が付かないということに気が付いた」という意見がありました。
アフターキャンパスでは、アーティストなご家庭育ちだからかセンスの良さを感じる、キャッチ―な感じがすると話がありました。またお洒落、おいしいなど新しく魅力的なものとコミットすると地域に開いた活動は始められるというお話や、田舎の本屋などからでも始められそうという声もでました。
教授の大久保彩織さん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

明日2月25日(土)19時からはキャンパス東京&旭川、テーマは『「支えてくれる人/場があること」から自分らしく生きるを考える』です。講師には 認定NPO法人マギーズ東京 看護師の岩城典子さんをお迎えします♪お申込はコチラから(^^)

社会的処方マッププロジェクト記念講演 西岡大輔先生 開催報告社会的処方マッププロジェクト記念講演 西岡大輔先生 開催報告


令和5年1月21日(土)、CANnet社会的処方マッププロジェクト記念講演として「つながりの力と社会的処方 あなたに出会ったから救われた人がいる」と題して、西岡大輔先生を講師にお迎えし、ご講義いただきました。

開演に先立って、CANnet代表の杉ちゃんから社会的処方マップの必要性を感じたきっかけや2022年度帯広版社会的処方マップの作成中であることなどの報告があり、今後は誰かが誰かをつないでいくことやリンクワーカーをどう増やしていくことができるのかを一緒に考え、よりよい社会づくりに向けて取り組んでいきたいとの説明がありました。

その後の西岡先生の講演では、スグキク(Sugukiku)というアンケートを活用しながら進められ、慢性的な孤立は健康を蝕むと云うことをデーターをもって説明していただき(皆さんは人と話をし、誰かと一緒にご飯を食べていますか?とても大事なことだそうです)、更には地域で社会環境を整えることは、健康も含めて豊かな暮らしに貢献すると云うことなどを教えていただきました。
また、孤立への対応は薬の処方や医療機関だけでは解決できず、さまざまな人々と連携し、生活環境を整えることによって変化していき、その結果、病状が安定していったという事例を基に詳しくお話しもして下さいました。
加えて、「社会的処方」という言葉をきっかけに支援者が学べることとして、“目の前に現れた住民は障壁をがんばって乗り越えられた人”であることや、声なき声の“言葉”を大事にして、あなたとつながった細い糸を大事にしようということ、“自分の守備範囲の外のことに少しだけ手を伸ばそう”という言葉はとても印象的でした。

後半には“誰もがつながりクリエイター!”という言葉から、これまでの講義のまとめのお話がありましたが、その中で「帯広市で共有される課題や困難さについて、支援に関わる人(行政、包括、社協、医療機関、NPO、住民)は何ができるでしょうか?」「どんなことをすればよいでしょうか?」といった投げかけがありました。
このことはこれからも考えていく必要があると感じましたが、『さまざまな場面からドアが開けば、“必要”なつながりは生まれる』という西岡先生の言葉にとても大きな意味があると感じましたし、社会的処方から学べることが沢山あることにも気づくことができました。
参加者の皆さんからは「自分に何が出来るのか、細い糸をしっかり繋げることができる支援者であり続けたいと思いました」「素晴らしく優しい活動だと思います。誰かがリンクワーカーになるのではなく、みんながリンクワーカーになることが望ましい。各自が当事者だという意識を持つことで、広く俯瞰してとらえることができるのかも。曖昧な意識をマップにする取組み、素晴らしいことと思います」「大変わかりやすく、またこれからの地域でのつながりづくりを後押ししていただける内容でした。西岡先生の論文なども拝読したいと思います。CANnetの皆様の活動にも興味を持ちました。とても実りある時間でした。ありがとうございました」等といった感想が寄せられました。

アフタートークでは、参加者から感想やいくつか質問がありましたが、西岡先生からは丁寧に回答していただき、その様子からお人柄にも触れることができたように思います。
詳しくはこちらをご覧下さい。(daisuke-nishioka.com)
西岡先生、帯広市について調べていただきながらの大変貴重なご講演をありがとうございました!また、ご参加いただいた皆さんもありがとうございました。一人ひとりの力をもって変えていける…そんな気持ちになった1時間半でした。
引き続き、CANnetの活動にご理解とご協力をよろしくお願いします!

キャンパス札幌&帯広2023年1月 開催報告キャンパス札幌&帯広2023年1月 開催報告


窓から見える雪景色もすっかり見慣れてきた1月11日(水)、キャンパス札幌&帯広が開催されました。今回のテーマは『神経難病支援から見えてきたものを考える』と題して、教授に日本ALS協会北海道支部帯広支会運営委員の富田勝江さんをお迎えしてお話をうかがいました。
アイスブレイクでの「今年チャレンジしたいこと」からついたグループ名は「キックランド」「ポジティブ」「キラキラ」「かんじき」でした。
富田さんからのキートークでは、今の活動を行うきっかけとして、帯広にある特別養護老人ホーム(ショートスティ)で働いていた頃にALS患者さんと出会い、その時に介護の方法や関わる時の注意点など、自分だったら同じことができるだろうか?といった想いを抱えながらも沢山のことを教えてもらった経験からであり、と同時に今は亡きその人の想いを受け継いで…といったお話がありました。
また、札幌での活動や取り組みに刺激を受けて、帯広でも患者会や24時間対応のヘルパー事業所を立ち上げたり、本人が孤立しないよう家族が抱え込まないようにと自宅訪問を行い、病状の進行具合等に合わせて制度の説明を行ったり、早期に訪問看護員が関われるようにつなぎ、対応していること、加えて、今後の生活がイメージしやすいように当事者同士の交流の機会もつくっていることを教えていただきました。
富田さんは当事者でも家族でもない立場にいる中、何かをしてあげられる訳ではなく、責任も持てないし、本当の所は本人にしかわからないという想いを持ちながらも、聴くことを大切にされていると云うこと、医師に本音を伝えられない方もいるので手紙を書くことを勧めるなどの関わりもされているとのことでした。
今後は活動を続けていくことと、難しいと思っていたオンラインでの交流も全国的にみると実施できていることを知ったため、コロナ渦でもやれることに挑戦していきたいと語っていました。
参加者からは「大変勉強になりました。活動していることがとても素晴らしいです」「たくさんの辛い経験があっての今だと思うのですが、奥深いやさしさにほぐされました。『ちょっと距離をおく』ご自身を守る必要なスキルだと思いました」「ALS当事者の講演を聴かれてから十勝にも患者会を!との想いや実行力が素晴らしいと思いました。また、第三者という立場であるから大変な事もあるが、黙って想いを聞くこと、人を繋ぐことができることがあるというのを伺いアライの役割を考えることができました。介護にたずさわることで『私を育ててくれた気がする』というのが印象的でした」などといった感想が寄せられました。
アフターキャンパス“山わさび・長いも会”では、呼吸器をどうするのか?といった倫理的な部分(意思決定)を支えていくことの難しさや、支援者の気持ちの揺れも上手にコントロールしていくことの大切さを学びました。
教授の富田勝江さん、一人のALS患者さんとの出会いから今日に至るまでの貴重なお話をありがとうございました!また、ご参加の皆さまもありがとうございました。

次回のキャンパス札幌&帯広は2月8日(水)19時半〜@Zoom
テーマ『私の中の公共性 〜社会に開く自分の扉〜』
教授:家庭医療専門医 大久保彩織さん
お申込はコチラからです♪

キャンパス札幌&帯広11月 開催報告キャンパス札幌&帯広11月 開催報告


新型コロナウイルス感染症の第8派が迫り来る中、医療関係者の皆さま大変お疲れ様です!とお話ししながら開催いたしました2022年11月9日水曜日のキャンパス札幌&帯広は、キャンパス恒例の年に1度の動物企画でした。
テーマは、「ペットと共に暮らすには~犬のしつけを通して共存社会を考える~」
わんこの教室しっぽのじかん代表 ドッグトレーナー 荻野準也さんを教授にお迎えしてお話を伺いました。教授が聴講生に質問を投げかけてくださり、参加型のキャンパスでした。

ドッグトレーナーというお仕事について、どうして犬しつけが必要なのか?飼い主の心構えや責任、ペット先進国と後進国でのペットの社会的認識の違いなど多くのことを学びました。
ドックトレーナーは全体数が少ない職業であることで、世間の認知度が高くない現状があるそうです。ペットの問題行動のトラブルシューティングに対応する、初めてペットを迎える飼い主さんがしつけ全般について相談・依頼が来ることもあるそうです。
荻野さんは、家庭犬のトレーニングが主な仕事とのことでした。飼い主さんのわんちゃんのこんなところを良くしたいという要望に沿ってトレーニングしているそうです。
盲導犬、警察犬、介助犬などトレーニングを受けたわんちゃんは多種多様です。お家で飼われているわんちゃんのことを家庭犬ということを知りました。
荻野さんは家庭犬のトレーニングを中心におこなっており、家庭犬のしつけをするプロの方がいることも初めて認識しました。日本のしつけ率は、明らかなデータはないそうですが、1割程度ということです。海外では、7割程度だと思います。ペット先進国といわれる欧米では、リードをつけてさえいれば地下鉄に乗れたり、犬が入っていけない場所はほとんどないそうです。きちんとしつけができるか否かで社会的認識が変わるということです。しつけをしっかりしていることで、わんちゃんに対する社会的認識もに大きく違いがあるそうです。
ペット警察なる方たちが、街中でしつけがされているか、虐待がないかなど取り締まって、飼い主が責任をもって犬と共に暮らすことをすすめている国もあるそうです。

なぜしつけが必要なのでしょう?理由は、ペットの安全のため、周りの人に迷惑をかけないことであり、犬は賢いので飼い主が社会のルールを教え、適切なしつけをすることで共存可能であるということを改めて考えさせられました。周囲の人が不安にならないように、しつけされていることが大切だということです。
犬はある程度の言語を理解できますが、説明やお説教は理解できないことを理解する必要があるそうです。ルールを教え、しつけをすることが重要だそうです。長いお説教は理解できませんが、短い言葉、表情や態度、ジェスチャーで伝えることが大切で、シンプルに教えることが重要とのことでした。荻野さんは、ドックトレーナーとして、わんちゃんの個性と飼い主さんの個性に臨機応変に対応してしつけを行っていきます。
飼い主とわんちゃんの重要な関係性の3つについて
1.親子のような上下関係の構築
2.有効な利害関係・損得感情の維持
3.飼い主との信頼関係構築の3つだそうです。
わんちゃんが大好きな飼い主になること、お互いにハッピーな関係性の構築が大切ということを学びました。わんちゃんも良い飼い主さんにこたえたいという感情を持っているそうです。適切なしつけをするために、プロのドックトレーナーのお力を借りてわんちゃんとの関係性を構築することがお互いの幸せにつながるということでした。
まだまだ、伺いたいことがたくさんありましが、それは、正式にドッグトレーナーをお願いして伺いたいと思います(笑)
キャンパスでは、年に1回ほど「動物との共存について」をテーマにしております。次は猫ちゃんかもしれませんね。お楽しみに(^^)