カテゴリー: 活動報告

キャンパス札幌&帯広2024年9月 開催報告キャンパス札幌&帯広2024年9月 開催報告


10月の三連休いかがお過ごしですか?北海道は紅葉が始まり秋の観光シーズンです。が、日本ハムファイターズのクライマックスシリーズがエスコンフィールドで開催されているのでそちらも気になる三連休です。
さて、去る9月4日(水)のキャンパス札幌&帯広は「膠原病について知ろう」というテーマで、教授にYouTuberのmasayaさんをお迎えしました。

自己紹介でのお題「推しの動画は?」では、『シャムネコ』、『ジュリー』、『アニマルズ』の3グループになりました。キートークの前には「膠原病の方の困ることは何だろう?」、「障害者手帳は取得できるのか?」、「膠原病の種類はどのくらいか?」と疑問が出されました。

テーマ;「膠原病について知ろう」

masayaさんは、多発性血管性肉芽腫症を3年前に発症されました。今は事務のお仕事をしながら、膠原病について発信するYouTubeチャンネルを運営されています。
まず膠原病について説明がありました。膠原病とは本来ウイルスから体を守るはずの抗体が暴走して自分自身を攻撃してしまう病気の総称です。膠原病の予防はなく、また膠原病の診断がつくには時間がかかるため、社会で広く膠原病について知ってほしいと考えていらっしゃいます。
膠原病の症状の軽い人の中には特定医療費受給者証の対象にならない方もいて、masayaさんも受給されていません。寛解(症状が落ち着いている状態)は完治ではないため、通院が必要です。症状が落ち着いているとはいえ、突然の腹痛や倦怠感など病勢を自身でコントロールできない難しさがあります。
masayaさんが困っていることは、医師から「無理しない、規則正しい生活、適度な運動」と指示をされても、どういう生活なのか具体的にはイメージできないため、試しに動いてみて、寝込まないかなど自分でリサーチするしかないことです。具体的に何が良くて、何ができないのか、いつ体調が悪くなるか予測できないため、仕事量のコントロールが難しいそうです。職場へ疾患をカミングアウトすることのリスクを考えるとためらっているそうですが、見た目では疾患が分からないため、残業を断った時にはなぜ?と言われる辛さがあるそうです。たとえ疾患があることを知っていたとしても、何となく元気そうと言われ、“症状が出たら大変なんだけどな”と心の中でつぶやくそうです。疾患について話すときには治りはしないこと、症状が強く出たときは大変だということを伝えているそうです。体調の変化を記録して、自分で対応しやすいようにと心がけているそうです。
masayaさんが気を付けていることは、日常生活では、ゆっくり休み、感染症に気を付けて、早寝早起きです。仕事でもストレスをためないようにされています。
膠原病の方は少なく悩みを共有できないので、他者からの一言が辛く感じるときがあります。社会に膠原病のことを知ってもらい、病気の悩みを理解してもらえば患者さんが生活しやすくなると信じて、思いを共有する場としてYouTube「masayaのおしゃべり喫茶」を運営されています。
参加した方から、病気を気負わずに話せる社会に、病気でなくてもそれぞれの言いにくいこと、配慮してほしいことを言える社会が良いとありました。自分を説明する自分の言葉をもち、病名より状態を受け止められる人と居たい、説明して理解してくれる人と関わりたいという意見がありました。
キャンパス後の「山わさび・長いも会」でも質問や感想が多く寄せられました!

教授のmasayaさん、参加して下さった皆さま、多くの学びと気づきを持ち寄って下さりありがとうございました(^^)

キャンパス札幌&帯広2024年8月 開催報告キャンパス札幌&帯広2024年8月 開催報告


この一週間ほどで北海道は一気に秋らしくなり、大雪山系では雪も降りました。お米不足がニュースになりましたが北海道の美味しい新米も店頭に並び始めました。田畑のもの、海のもの、山のものを大切に頂きたいと思います。

さて、暑かったお盆の最中8月14日(水)にキャンパス札幌&帯広を開催しました。お盆休みも重なって全国各地からご参加下さいました!
今回のテーマは「サードパーティー 〜経験者の声には価値があることを知る〜」でした。教授は株式会社ピアハーモニー 代表取締役社長 深井祐太さんをお迎えしました。

深井さんのご経験、製薬企業・医療メディアに勤め、年間約200名の患者さんへのインタビューを通して、患者さんが他者とつながれずに孤立していることや、当時者が情報にアクセスできない課題を感じたそうです。
患者会がないと、患者は孤独や不安を抱え、患者の思うことが社会に届かなくなり、患者が情報にアクセスできにくくなり、社会的資源が欠如することを指摘されました。
より良い社会を築くためには患者・患者会、社会、企業の協力の重要性を話されていました。
けれども、患者団体は人材や資金、認知度の不足という課題に直面しています。
そこで(株)ピアハーモニーは、オンライン患者相談室やSNS及び啓発サイトの運営、インフルエンサーや患者会への支援、患者スピーカー講演会に取り組み、患者会を支援しています。患者・患者会への支援活動は、患者への恩恵のみならず社会的にも価値のある活動だと認識されています。
社会に対する価値として具体的には、患者の声を製品開発に活かす取り組みや、肺高血圧症に関する研究の発表、強皮症ハンドブックの制作を挙げられていまいした。
このように(株)ピアハーモニーでは、患者団体は人や情報がつまっており、社会的価値のあるものと認識されていました。

欧米では寄付文化があり、中国では国家の支援があるのに対し、日本の患者団体は収益源が乏しい現状があると、国家間の違いを説明されていました。日本の患者団体が安定した運営をするために、患者団体は自身の社会的価値を対価として受け取り、運営に活かすことが重要だと示唆されていました。
患者・患者団体が信念をもってやりたいと思ったことは、力があり価値があると力強く話されました。また、患者や患者団体は自身の活動が社会資源として活用できないか見直して、企業などに社会資源の一部として認識してもらえるように、コミュニケーションをとりましょうとお話されていました。そしてピアハーモニーはこれからも、患者・患者団体を応援されると話されていました。

参加された方の感想として、「患者・患者会と企業が、共に良い薬や治療方法を創る仕組みが日本でも広がる背景には、(株)ピアハーモニーのようなサードパーティーが活躍されていることを知り、経験者の声に対して社会が正当に評価する意識が根付く働きかけを学んだ」とありました。

教授の深井祐太さん、参加して下さった皆さま、多くの学びと気づきを持ち寄って下さりありがとうございました(^^)

キャンパス東京&旭川7月 開催報告キャンパス東京&旭川7月 開催報告


夏のこの時期は帰省や旅行で移動する方のニュースが必ず流れますね。この暑さの中、外出せずにちょっとドライブ気分を味わえるご報告をお届けします(^^)
去る7月27日(土)にキャンパス東京&旭川を開催しました。

「皆さんは、出歩けなくなったときにどのような移動手段を使って移動されますか?」
という問いでこの日のキャンパス東京&旭川が始まりました。

講師にお迎えしたのはキャンサードライブ代表 宮田和幸さん「キャンサードライブ~がん患者の為のドライブサービス~」というテーマでお話し頂きました。キートークではこのようなお話しがありました。しばし、お付き合い下さい。

「一般の公共交通機関は出歩けることを前提にしています。しかし、移動の目的によって選択される交通機関は変わります。障害や疾病がある場合は、民間の救急車を選択される場合があります。緊急性、病状等から看護師や医師が同乗されることもあります。私は病院の移動ボランティアに数年従事してきました。時には、『今日の患者は、移動中に絶命も有りうるので、覚悟してください』と、医師から言われたこともあります。幸いにも、その時は無事に済みました。
現在は、余命宣告を受けた方などの“どこでもドア”を目指しています。『がんになったけれどもう一度海を見たい』とか、ご自宅へお迎えし、目的地をお聞きして途中で体調が悪化し病院へということも有りうると考え心の準備をしています。がんでは気持ちが落ち込むことがありますが、そんなときの気分転換の一つとしての役割を担いたいです。『海ほたるを見たい』というご注文で、東京湾の真ん中の人工島に行ったことや、富士山に行きたいというご注文もあります。ディズニーランドに行きたいというご注文もありました。近々福島県へ行くご注文も受けています。」
この様に目的によって様々な移動・交通手段があり費用も異なります。通常のタクシーをはじめ、民間の送迎車、介護タクシーとキャンサードライブとの費用の比較も具体的にお話し下さいました。キャンサードライブの料金に関してはホームページをご覧下さい。
キャンサードライブ:コチラから
参加者の方からは「渋滞に遭遇したときはどうするのですか?」との質問に「渋滞もしばしばありますが、ご家族が同乗されることが多く、いろいろ会話されたり、眠ったりしておられますよ。」とリラックスして利用されている様子が伺えました。

そして、グループトークでは公的、民間の様々な移動するためのサービスの使い分けについて話しました。そこでは、「情報過多での取捨選択も難しいですが、まずはどこから情報を取得するのか、誰に相談するのか、自ら情報を取りに行く力のつけ方、サバイブしていく必要性を強く感じました」「人のためだけでなく、活動が自分のためにも役立っている、という考え方に共鳴した。」「宮田さんのゆったりとした語り口でほっとした。」や、アンケートからは「上手にサバイブしていく工夫。知っている人にガイドして貰う」「素敵な温かい、そして楽しいトークをありがとうございました。自分が出来る範囲できちんとされている所が素晴らしいです」「自分が出来る事を無理なくトライする」などと多くの学びや気づきがあったようです。何よりも皆さん「楽しかったー」という感想が多かったのが印象的でした!

講師のキャンサードライブ代表 宮田和幸さん、ご参加の皆さんありがとうございました!
次回のキャンパス東京&旭川8月は8月31日(土)←今月は第5土曜日です!に目黒障害者就労支援センター センター長 社会福祉士/国家資格キャリアコンサルタントの岩原あゆみさんをお迎えして、キートーク『障がいのある人もない人も、心地よく共にはたらく』をして頂く予定です。
ご参加お待ちしております。

キャンパス札幌&帯広2024年6月 開催報告キャンパス札幌&帯広2024年6月 開催報告


初夏の北海道になりました。今年も全国的に猛暑が予報されています。今年の北海道はどうでしょうか。徐々にクーラーの設置が必要な夏になりそうですね。

去る6月12日、キャンパス札幌&帯広6月を開催いたしました。年に1度はキャンパス恒例で、動物&ペットとの暮らしについてペットのいる人いない人皆さんで意見交換する機会としております。
今回のテーマは、「地域の防災について~ペットと人の避難を考える~」でした。愛玩動物看護師、防災士、災害支援動物危機管理士®︎ 動物支援ナース わんにゃん訪問介護 ぴりかのもり代表の青山ともみさんにご登壇いただきました。2021年にも「災害時のペットとの暮らし」をご教授いただきました。今回は、新たに防災士の視点も入れてお話しいただきました。

災害時には災害を気にしないペットもいれば、椅子の下から出てこないペットがいたりとペット個々に反応が全く違うそうです。動物支援ナースの存在はペットだけのためのみにあるわけではなく、人とペット(動物)が共生する中で困らないために存在しているということで、興味深くお話を伺いました。また、行政の方々が困らないため、ペットが嫌いな方々のため、ペットによる疾患予防のため、飼い主とペットがよりよく過ごせるために、平時の理念として人も動物も大切にすることが大切であることを再認識しました。

防災士としては、災害時の現地での物品配布や災害の片づけの支援に参加しているそうです。平時は、防災教育の参加、地域のお祭り、イベントなどで動物支援ナースの活動を啓蒙する活動をされているそうです。
「防災とは、死なないための準備」命を大事に!無事であることが大前提。自分が無事で家族、ペットを守れる。地域の人を助けられる。と印象に残るお話を伺いました。
「自助・共助・公助」が大切で、地域、特に隣の人と協力できるかを確認する必要があるそうです。地域の避難訓練等に参加することなどが大切とのことでした。地域のHPでハザードマップを確認し、国や気象庁などの防災に関する正しい情報を確認してみましょう。

避難所については、指定緊急避難所は命を守るために緊急的に非難する場所のことで、指定避難所は一定期間生活する施設(公共施設が多い)があることを知りました。ペットの避難は、在宅避難、知人や親類宅避難、車中泊、避難所、ペット可の宿泊施設があります。状況に応じて選択することが大切です。基本的にペットとの同行避難を推奨しています。これは、ペットを連れて非難する行動することを指します。同伴避難は避難所に一緒に避難して飼い主が世話をすることです。避難所で一緒に過ごせるかは別の話となります。しかし、通常の避難所は、ペットと人の居住スペースは異なります。札幌市では、ペットの居場所は避難所の玄関等です。地域での違いや避難所の運営などの違いがあることを理解・確認をしましょう。日頃から地域の防災訓練に参加して、あらかじめ避難所のどこにどうペットの避難場所を設置するかなどの確認をすることが大切だと学びました。

特に北海道では被災時の備品は寒冷地仕様であるかなども重要です。例えばカセットコンロなどは寒冷地仕様であるかを確認しましょう。暑さ対策も必要で、保冷剤や氷をアルミシートで包んでキャリーケースの底に敷くと涼しくなります。アルミシートは保温・保冷に有効であることを覚えておく必要があると思ました。
ペットの存在が問題なのではなくて、ペットの飼い主のマナー批判が問題となることがあるそうです。日ごろからペットの飼い主として、マナー・しつけについて考えることの重要性について改めて考えることができました♪
ペットと暮らす人とペットが苦手な人それぞれの正義のぶつかり合いにならないように、お互いの考えを尊重できるように備えたいと思います。グループトークでも両者の思いを話す機会が持て、お互いの考えを知ることができました。
考えていないことやっていないことは万が一の時にもできませんね。備えが大事であることを学びました。
今回の青山ともみさんのお話を伺い、災害時のペットとの避難にはたくさんの課題があることを再認識しました。今後も考えていきたいと思います。教授の青山ともみさん、ご参加のみなさま、ありがとうございました!

キャンパス東京&旭川3月 開催報告キャンパス東京&旭川3月 開催報告

4月も終盤となり北海道にもようやく桜が満開となり春の訪れを感じます。これからの季節は四季折々の花が咲き良い季節ですね。

去る3月23日、キャンパス東京&旭川3月開催しました。3月はキャンネットの理念でもある「自分らしく生きる」を考える~自分らしさとは?~というテーマで病気経験者、医療従事者4名のインタビュイーと参加者さまと一緒に少し深堀して考えてみました。

そもそも“自分らしさ”とはどういうこと?“自分らしく生きる”とはどのような生き方?

4名のインタビュイー各々に「あなたにとっての“自分らしさ”とは?」、「“自分らしさ”を感じた時はどんなとき?」という共通の質問から個別の質問に答えて頂きました。自分らしさは4者4様でしたが、共通していたのは自身が社会の役に立てられるとよいとの思いがありました。

・自分の心地の良い空間で過ごしたい、そういう空間、雰囲気を作り出して声かけて貰ったり相談してもらえると嬉しい。

・よく支えられる側の自分らしさの話題は出るが、支える側の自分らしさが失われてはいけない。

などなどのお話を聞くことが出来ました。

また、インタビューを聞いた参加者さまからは

・「自分らしさ」に関わるいろいろな要因、役割、個性、などを考えるきっかけになりました。

・自分らしさ。  抽象的なテーマで言語化は多岐に渡りますね。

自分がしたい、やりたい、行いたい という純粋な気持ちが大切だな感じました。

・自分を振り返ることが出来た。登壇者として何かを提供しなければ、と思っていたが、そうではなく、たっぷり教わりました。

何か起こる度に咄嗟に反応するしぐさや言葉に、その人らしさがにじみ出る、と思っていたが違っていた。きちんと考えて取り組むときにより一歩、自分らしく行動できる。 それは誰かに求められるからではなく、自分にとって必要だから、出来る行動であり、考え方、感じ方だろうと思います。咄嗟の反応よりも、準備した言動の方が反省点は少ないと思います。これからは、今まで以上に咄嗟の反応よりも、数秒於いて取り組みたいと思います。有難う御座いました。

・自分らしさだと思っているものが、周りからの役割期待だったり、こうあってほしいという願望だったりすることもあるということを認識し、自分も人に押しつけないようにしたいと思いました。もっと自然体で心地のいい状態の「自分らしさ」に意識を向けてみようと思いました。

・4人4様の自分らしさを伺えました。病気を経験していても生い立ち、職業、性格などこれまでの歴史によって発信やものの捉え方も違いました。なんとなく皆さんに共通していたのが「自分は誰かの役に立てるだろうか」と自分の持っているモノ(経験・スキル・時間・人脈など)を惜しみなくオープンにされている所です!社会の中で他者との関わりは切り離せないのだなぁと思いました。煩わしくも自分の満足度に加味される一つだと感じました。

とのお言葉を頂きました!

普段の生活で「自分らしさ」とは何か?を考える機会というのはあまりないかもしれません。自分が思っている自分らしさと周りが考えているその人らしさが必ずしも一致しているモノでもないのかもしれません。また自分らしさという価値観は世代が違えば捉え方も大きく異なるのかもしれません。自身だけで自分らしさについて考える、様々な世代を交えて自分らしさを考えることは、また新たな視点や気づきがたくさん得られそうだなと思いました。そして自分のことを話せる場=他者との関わりはとても大切なものであるということも今回のキャンパスで学ぶことが出来ました。

12人、、「社会人の生きるを学ぶ場 CANPath CANPath旭川&東京 旭川&東京 合同開催 r 『「自分らしく」生きるを考える」 「自分らしく」 生きるを考える』 ~自分らしさとは?~ 2024年3月23日(土)19時00分~21時 (開場19時20分) オンライン開催(Zoom) (Zoom) オンライン ※パソコン、 ※パソコン、スマートフォン、 スマートフォン、 タプレットからご参加いた だけます は」 インタビュー 病気国験者&医療従事者は語る~「自分らしくと 病気経験者 医療従事者は語る~ 病気経験者&医療従事者は語る~ 「自分らしくと グループトーク&ワーク 各々の「自分らしく」生きるを考える 各々の 各々の「自分らしく」! 「自分らしく」 生きるを考える 「自分らしく」 生き 生きるために社会に必要なものは? CAN net」というテキストの画像のようです

次回のキャンパス東京&旭川5月は5/25(土)19時~21時です。

テーマなど詳しく決まりましたらお知らせいたしますので、少々お待ちください。

キャンパス札幌&帯広2024年3月 開催報告キャンパス札幌&帯広2024年3月 開催報告


北海道も4月に入り春の陽差しで雪がとけています。これからお花や新緑の季節になるのが楽しみですね。十勝では畑の準備が始まっています。

さて、3月13日(水)にキャンパス札幌&帯広を開催しました。
「薬剤師がかかわる地域医療〜訪問薬剤師とは〜」というテーマで加藤薬局の薬剤師 橋本絵理さんを教授にお迎えしキートークをして頂きました。

アイスブレイクのお題は「この春にしたいことは何ですか?」で、「五稜郭」「チームもも」「探し中」のグループ名が出ました。

キートーク前のグループトークでは「その人の生活にあった薬物療法して下さるので助かる」「薬剤師の役割や重要性が世間に届いていないのでは?もっと世間が持っている薬剤師のイメージを変えたい」など薬剤師に対する思いを話し会いました。
そして、キートークでは主に橋本さんが行っている訪問薬剤師が地域医療にかかわる想いや実例を伺いました。中でも「薬局のカウンターを超えて移動する薬剤師」と表現されていました。薬剤師は医師から処方された薬を患者さんに手渡す・届けるだけでなく、きちんと服用ができているかや副作用で困りごとはないか、その人の生活スタイルにあった服薬がなされているかなど多面的に薬と患者さんを看られていることが分かりました。病院で医師に詳しく病状を説明したのに薬剤師も改めて生活や副作用がないかなど細かく聞かれて、どうして何度も話さなくちゃいけないんだろう?と疑問を持つ方が多いようです。
しかし、薬剤師が実際に話を聞くと複数の病院から薬が処方されていて重複しているもの、飲み合わせが思わしくないもの、その人の生活スタイルに合っていないものなどが明らかになることが少なくないそうです。また、患者自身で薬の管理ができない場合はその管理を家族や訪問看護士が行うことで負担が増えることになります。薬の専門家である薬剤師が介入することで看護師は本来の業務に専念でき、家族も負担が減るということでした。また、病院から自宅へ、高齢者施設から自宅へと場所が変わっても訪問薬剤師が生活環境を把握して薬剤管理をして下さいます。橋本さんのお話しを伺って在宅医療は家族がしなければならないという誤解を払拭して、専門家に関わって貰うことの必要性が分かりました。
また、地域医療にかかわることで色んな人との出会いも紹介して下さいました。その中でも女性アスリートが女性特有の体や服薬の相談にも応じることができたというエピソードがありました。時世の話題では緊急避妊薬のお話しもありました。これからはこうした相談の需要があるだろうと感じました。
後半のグループトークでは専門家や家族以外の人が家に入ることについて話し会いました。「医療者であっても家に入れることは抵抗があるなぁ」「橋本さんの様な方が地域医療に関わってくれていたら良いのになぁ」「訪問薬剤師さんにどうやったら繋がれるだろう?」と色んな意見ができました。
参加者さんからは「高い目標と信念を持ってお仕事されていることに感動しました!」「女性薬剤師の活躍は地域の活性化に必要ですね」「とても大切なお仕事だと思いました」「薬の専門家が関わることで患者さんの苦を取り払って楽になれば良いとお話しされたのが印象的でした」など、訪問薬剤師の働きと重要性に触れる機会ができました。

最後に自宅でもお薬が簡単に管理、分割できる方法を実際に見せて下さいました。
管理は薬シートの透明フィルム側に日付けを記入する
分割1つ目はスプーンの背に薬を当てて割る
分割2つ目は100均にあるお薬分割器
いずれも簡単にご自宅でできる方法でした♪

今回も全国各地からのご参加ありがとうございました!教授の橋本絵理さん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

キャンパス東京&旭川2月 開催報告キャンパス東京&旭川2月 開催報告

キャンパス東京&旭川2月 開催報告

 

3月に入り温かくなることを期待していましたが、時季外れ?の降雪や寒さに見舞われており雪解けが待ち遠しい旭川です。今年はタイヤ交換が4月になるかもです。

さて、2月のキャンパスは久しぶりにデスカフェを行いました。

普段はなかなか「死」についてやそこから考える人生についてを誰かを話す機会が少ないですが、時々このような場で色々な方を話すことで気づくことがたくさんあると今回のキャンパスでも感じました。

一口に「死」について考えるといってもその方その方で考える視点は様々でした。日本以外の場から参加された方もいらっしゃり、その国での「死」のことを聴くこともできました。

その国では日本ほど平均寿命が長くなく、周囲での「死」は身近であること。「死」に対しての恐れが日本ほどではないことなど、住む場所が違うことにより人生観や価値観の違いのことを気づかせていただきました。日本は平均寿命が延びたことで「生きる」時間のことを考えるがたくさんあります。そのことで楽しい時間がある反面、迷いもあるだろうし辛い思いをすることもあるのかもしれないなと感じました。

参加された皆さまからは

・がんサバイバーの声を聞いて、生きる力を頂きました

・ACPについて、臨床宗教師のこと

・色々な人の意見が聞けた

などのお言葉を頂戴しました。

デスカフェは「死」というワードのことからとても幅広く話が広がることを実感。話す方々の視点が色々で、自分の「死」のことや、「死」までの看取りについて、自分の死後のこと、それに「死」を考えることからこれからどう生きるか?

それだけ考えることがたくさんあるし、実際に「死」を迎えるときには色々な決定をしなければいけないことがたくさんあって、前もって少しでも考えることが出来る時間が何度も持てると良いのだろうと思いました。

14人、ポスター、テキストのマンガのようです

 

次回のキャンパス東京&旭川3月は3月23日(土)19時~21時です。

「自分らしく生きる」を考える~「自分らしさ」とは?というテーマで皆さんとお話したいと思います。ぜひご参加お待ちしております。

社会的処方リンクワーカーサロン『 弁護士・司法書士とリンクする』 開催報告社会的処方リンクワーカーサロン『 弁護士・司法書士とリンクする』 開催報告


春の訪れを待ち遠しく感じる2月25日、とかちプラザにて『社会的処方リンクワーカーサロン「弁護士 司法書士とリンクする」』と題して、弁護士法人 武部雅充法律事務所(takebe-law.com)に勤務する武部雅充弁護士と中川貴志司法書士をお招きしてお話をうかがいました。
武部弁護士からは、多重債務・事故・パワハラ・家庭内暴力(DV)・犯罪といった仕事に関することの説明があり、また、それらの相談を受ける中で医療・介護・福祉関係者に期待することや法律家が感じる強みについてもわかりやすく教えていただきました。
更に医療現場でストレスを抱えた人が増えていることや、何らかの精神疾患を抱えていることで紛争が起きる事例もあり、それらを解決するのが弁護士の仕事ではあるものの、法律家の力ではどうにもならず、治すことはできないので、この辺りが医療との連携が求められる場面ではないかと述べられていました。
中川司法書士からは、弁護士と司法書士の違いの他、行政書士の仕事についての説明がありました(ちなみに武部雅充法律事務所では、どちらに相談しても内容に応じて対応してくれるそうです)。また、実際のケースについて、見守り契約から任意後見制度の手続きを行い、その後、介護申請や介護サービス導入への支援を行ったことや、将来的に病院や施設入所となった時が司法書士の出番で、本人が亡くなった後にその時の想いを実現できるように遺言書の作成を行っていることを教えていただきました。
2事例目では親族からの相談で、亡き本人の貴重品管理(支援)や自宅の片付けの手配等に加えて、最終的にはお骨を母親の元にお渡しするといった関りについて、報告して下さいました。



学び多き時間の後は、飛び込み参加の山口弁護士も交え、3人の法律家と参加者でおしゃべりタイムとなりました(すっかりファンになってしまった人も多かったはず)。短い時間でしたが、それぞれのお人柄にも触れることができ、今後、法律に関する相談をする時、ぐっとハードルが下がったそんな時間になったと思います。
武部弁護士、中川司法書士、山口弁護士、大変お忙しい中、ありがとうございました!!

キャンパス札幌&帯広2024年1月 開催報告キャンパス札幌&帯広2024年1月 開催報告


今年は雪が少ないかな?と思ったら「ドカッ」と降りました。雪まつりの雪も搬入が始まっています。道内各地観光客でにぎわっているようです。

さて、1月10日(水)に2024年最初のキャンパス札幌&帯広を開催しました。
テーマは「がんと生きる」CAN net代表理事で帯広協会病院 腫瘍内科医の杉ちゃんこと杉山絢子さんを教授にお迎えしキートークをして頂きました。

アイスブレイクのお題は「新年にしたいことは何ですか?」で、「茶碗蒸し」「夢グループ」「ドラゴンズ」のグループ名が出ました。

キートークではがん治療もこの10年で大きく変わって来たことも説明して下さいました。遺伝子パネルや遺伝子検査が治療方法の決定に影響することやサイコオンコロジーといったがんに関わる精神科の専門家、同じ病気を経験した方がピアサポートとして関わることなどがあげられました。約20年前は治療の目的も「生きること」がメインでしたが、約10年前くらいから「生活の質(QOL)を維持すること」「副作用の軽減」にシフトしていき、現在ではより「自分らしく生きる」ことに変わってきているそうです。
そうした中、杉山さんがお仕事でがんと向き合う人たちを通じて感じたことなどを参加者の皆さんと一緒に考えたいですと始まりました。大きく3つの感じることについてお話しされました。まず、「時代や社会を感じることがある」。辛いことを言えない世代、仕事や他人へ尽くすことが優先され美徳とされてきた世代、自分を大事にする世代など社会背景が違うと価値観や死生観やジェンダー観の違いも感じるそうです。また、地域性も加わるとお看取りや葬送の風習の違いも出てきます。職業の業種や就労形態も変わってきます。
そして、「生きていくために必要なことを感じる」お話しがありました。病気や老化によって出来ないことが増えていく中で、ときには他者に頼るという精神的な成長も必要なのかもしれませんねと。キャンパスで良く出てくる「ヘルプ力(助けて〜と言える力)」は生きていくために必要なのかもしれないですね!
このがんと向き合う人たちはがんの治療をしている人だけではなく、ご家族・仕事仲間・友人・医療関係者らもそれに当たります。こうして、キートークを聞いていくと「私たちは何を学び・作っていくかを考える」ことがあるのでは?と後半のグループトークにつながるものでした。
今回のグループトークは少し大きなお題でしたが「私たちが生きていくために必要なことは何か」という直ぐには答えのでないものを、幅広い年代の自分や近しい人に置き換えて考えてみたり、色んな考えや生き方のお話しを聞ける時間でもありました。
参加者さんからは「近しい人は分かってくれていると思ったけど、ちゃんと自分で伝えられていないことが分かった」「がん教育を受ける今の子どもたちはどう生きていくのだろう」「人生のしがらみに向き合うことにもなるのかな」「悔いの無いように生きる」「変なこだわりは自分をしばることになるのでは」「気兼ねなく自分の話ができる場や人が必要だね」など色んな立場や視点からたくさんの考え方に触れる話が出ました。こういう考えるキャンパスを今後もしたいね、というお言葉もたくさん出ておりました。
新春キャンパスも全国各地からのご参加ありがとうございました!教授の杉山絢子さん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

1月27日(土)19時からはCAN netの活動報告会を開きます。各地のプロジェクトや活動がまるっと聞けるお得なイベントです。
CAN netにご興味のある方はぜひお越し下さいね♪
スタッフ一同お待ちしております!

第10回 医療×美容 Christmas Festa2023☆開催報告 その3第10回 医療×美容 Christmas Festa2023☆開催報告 その3


『医療×美容 Christmas Festa 2023』の余韻にまだまだひたりつつ・・・

☆ 病気になってもならなくても自分らしく生きる ☆
テーマ「自分らしさをあきらめない 生活・仕事・趣味 」

クリスマスフェスタのショー最後の3部をお伝えします♪
5つのグループにご登場頂きました。
演奏は谷村千尋さん、美佳さんの姉妹デュエットDoppyQueenさん。お二人とも看護師で帯広協会病院にお勤めされていました。オリジナル曲でショーを盛り上げて下さいました♪

1グループ目は治療などで頭髪が抜けてしまったときの工夫です。高額なウィッグ以外にも100均グッズや簡単なグッズで対応できるんですね。
札幌より北海道医療美容研究会(医美Labo北海道)のリーダー 福良さん、帯広の地域包括支援センター至心寮の川向さん、帯広協会病院の看護師さん、リハビリスタッフさん、医療ソーシャルワーカーさんらが披露してくださいました。

2グループ目は帯広パラスポーツさんの山口さん親子、千葉絵里菜さん、栗田歩さん、やまぐちこはるさんが白いジャックボールに赤・青のボールを投げ寄せボッチャを実演してくださいました。ボッチャは年齢・性別・障がいのあるなしに関わらずすべての人が一緒に競い合えるスポーツです。
また、とかちflowさんによるブラインドサッカーのご紹介もありました。ゴールキーパー以外は全員アイマスクを着用し、音の鳴るボールを用いてプレーをするんですね。ボールの音色も聞かせて下さいました。
とかちflow:https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/…/100…/1004544.html
3グループ目は病気になっても家族旅行やテーマパークなどの楽しみをあきらめないというテーマでイナガミ薬局の内藤聡さんご一家、帯広協会病院の腫瘍内科医鈴木先生親子、吉田さんご一家のご登場です。

4グループ目は体調がすぐれない時でも着物でハレの席に参加できるようにと考案された2部式・3部式着物の着付けの実演です。ここでは今回大変お世話になった帯広協会病院の名誉院長の阿部先生にご登場頂き、VESSの長岡さんになんと数分で着付けを仕上げて頂きました!着付け時間が短いと体への負担も減りますね。
また、思い出の素敵な振り袖を着て高田孝子さんにもご登場頂きました。
5グループ目は仕事や趣味もあきらめない工夫をご紹介しました。最初にとかち女性がん患者の会 プレシャスさんらによるスカーフやウィッグのアレンジ、首周辺の傷や医療器具などを覆うアスコットタイの工夫をイナガミ薬局の宇野雅樹さんが着こなされ、男性用ウィッグ&帽子の工夫、格好良いつなぎでお仕事をされ氷像作りにも励まれているメンバーさんらが登場されました。
そして、最後は白いウエディングドレスと赤いイブニングドレスでエンディングをゴージャスに飾ってくださいました。

今回のクリスマスフェスタの趣旨に賛同し、モデルやスタッフとしてご協力くださいました皆さまに心よりお礼申し上げます。会場を提供して下さった帯広協会病院様にも改めてお礼申し上げます。
***メイキング番外編***

クリスマスフェスタ当日も夜勤前に男性モデルさん6名のヘアメイクをしに駆けつけて下さった森田浩幸さん。森田さんはキャンバサダーさんでもあり、今回も快くスキルを持ち寄ってくださいました☆ありがとうございます!
(認証)NPO法人 日本理美容福祉協会 帯広センター、看護師・理容師・美容師・福祉理美容士講師・福祉車いす着付け師講師
https://www.facbook.com/profile.php?id=100003783717240
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病気になったとき、治療はとても大事です。でも、病気になった時の「見た目の変化」は、体にも心にも、生活・仕事にも変化をきたします。気持ちが落ち込む、仕事や学校に行くのが大変、家族や友達に元気のない顔を見せたくない……。そんな時、「元の自分に戻りたい」気持ちに寄り添い、望む「自分らしさ」実現するお手伝いをするのが『医療美容』です。
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* 医美Labo北海道(北海道医療美容研究会)

医療×美容