キャンパス札幌&帯広2023年6月 開催報告


7月に入り北海道も初夏を思わせる陽差しが降り注いでいます。各地でラベンダーも咲いていますね。北海道にも夏がやって来ました!
さて、6月14日(水)にキャンパス札幌&帯広を開催しました。
テーマは「起立性調節障害について知る~子どもたちの学びたいを理解する~」
北海道起立性調節障害の会〜道産子ODグループ~のカミヤマさんを教授にお迎えしキートークをして頂きました。

アイスブレイクのお題は「あなたの疲れたときのエネルギーチャージは?」で、「レジリエンス」「パフェ」のグループ名が出ました。

カミヤマさんのキートークを聞く前に、参加者の皆さんに「もし、皆さんのお子さんや、近しい方のお子さんが『朝起きられない・・・』と言ったときに何て対処しますか?」と尋ねました。「夜遅くまでスマホ見てたんでしょ」「学校で嫌なことあったの?」と子どもの生活態度や友達関係の面から出たお声があった一方で、「痛いところあるの?他の体調はどう?」「無理しないでいいよ」と子どもの健康面、身体的側面を心配してでたお声がありました。皆さんはどちらですか?

その後、キートークでカミヤマさんは「起立性調節障害は『思春期の成長期になりやすい病気』で、朝起きられない、めまい、頭痛など朝の体調不良が著しいのが特徴です」と説明して下さいました。自律神経の働きがうまくいかずに起立時に身体や脳への血流が低下するために、このような症状がでるとのことでした。また、夕方になると血流が回復して部活動には参加できたり、午後に少し登校できたりするので周囲からは「怠けている」と誤解されやすいことが多いということでした。こうした症状は子ども自身も自分の体の中で何が起こっているか理解することが難しく、身体的に辛い事を訴えるしかなく、親もなかなか「病気」であることに気づかず適切な医療機関につながることが遅くなるケースが多いそうです。
この起立性調節障害は思春期にあたる中高生(最近は小学校高学年)の10人に1人がなると言われているそうです。それでも、起立性調節障害を診断できる専門が非常に少ないことと教育現場でもほとんど知られていないことがカミヤマさんのお話を聞いて驚きました。多くは血圧を測ることで専門医でなくとも血圧の異常が発見できるので、早めに専門医につながることができるのではないかということでした。
症状も大きく6つのタイプがあり、重度、軽度、複合タイプなど個人差があるようです。そして、思春期の成長が落ち着く頃に症状も徐々に減り、大人になる頃には症状が消えていくお子さんが多いようです。中には症状が残ることもあるようですが。

この起立性調節障害での困難さは一番は身体的症状です。周囲は理解し難いほどお子さんの体はとても辛いとのことでした。次に、学校へ登校できず勉強についていくことが難しい、出席日数が足りないなど学業面での困難さが大きくのしかかってくるということでした。出席日数を満たすために無理をして登校し、再び体調を崩すということも少なくないようです。
カミヤマさんは「とにかく一番は体を休めること!勉強や進学が気になるとは思いますが、体を十分に休めることが一番大切なことです。」と声を大にして訴えられていたのがとても印象的でした。当事者やご家族はなかなか受け入れることが難しいようですが、勉強や進学の選択肢も他にあることを北海道起立性調節障害の会〜道産子ODグループ~ではお伝えして、一緒に考える場を設けているということです。会に参加されると情報を共有したり、悩みを話したりでき、元気になって帰って行く親子さんがたくさんいますよとお話されていました。

また、起立性調節障害のことを知らない周囲の方の心ない言葉で傷つくことがあるそうです。今回のキートーク前の質問「朝起きられないとお子さんが言ったらどう対処しますか?」を思いだしてみて下さい。起立性調節障害のことを知った後だったら「夜更かしして遊んでたんでしょ?」という言葉はでないと思います。知らないことで傷つけることがあることを改めて気づかされました。

参加者さんからは「中高の学校の先生や親御さんに知ってもらいたい」「ICT教育時代なので病気で登校が難しいお子さんに積極的に活用されるといい」「まだ認識のない当事者と、また認識している当事者との存在にどのように関わってゆこうか、周囲は如何にあるべきか伝わってきました」と全国各地からご参加下さった皆さんには色んな視点からの気づきや学びがあったようです。

教授のカミヤマさん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

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