社会的処方マッププロジェクト記念講演 西岡大輔先生 開催報告


令和5年1月21日(土)、CANnet社会的処方マッププロジェクト記念講演として「つながりの力と社会的処方 あなたに出会ったから救われた人がいる」と題して、西岡大輔先生を講師にお迎えし、ご講義いただきました。

開演に先立って、CANnet代表の杉ちゃんから社会的処方マップの必要性を感じたきっかけや2022年度帯広版社会的処方マップの作成中であることなどの報告があり、今後は誰かが誰かをつないでいくことやリンクワーカーをどう増やしていくことができるのかを一緒に考え、よりよい社会づくりに向けて取り組んでいきたいとの説明がありました。

その後の西岡先生の講演では、スグキク(Sugukiku)というアンケートを活用しながら進められ、慢性的な孤立は健康を蝕むと云うことをデーターをもって説明していただき(皆さんは人と話をし、誰かと一緒にご飯を食べていますか?とても大事なことだそうです)、更には地域で社会環境を整えることは、健康も含めて豊かな暮らしに貢献すると云うことなどを教えていただきました。
また、孤立への対応は薬の処方や医療機関だけでは解決できず、さまざまな人々と連携し、生活環境を整えることによって変化していき、その結果、病状が安定していったという事例を基に詳しくお話しもして下さいました。
加えて、「社会的処方」という言葉をきっかけに支援者が学べることとして、“目の前に現れた住民は障壁をがんばって乗り越えられた人”であることや、声なき声の“言葉”を大事にして、あなたとつながった細い糸を大事にしようということ、“自分の守備範囲の外のことに少しだけ手を伸ばそう”という言葉はとても印象的でした。

後半には“誰もがつながりクリエイター!”という言葉から、これまでの講義のまとめのお話がありましたが、その中で「帯広市で共有される課題や困難さについて、支援に関わる人(行政、包括、社協、医療機関、NPO、住民)は何ができるでしょうか?」「どんなことをすればよいでしょうか?」といった投げかけがありました。
このことはこれからも考えていく必要があると感じましたが、『さまざまな場面からドアが開けば、“必要”なつながりは生まれる』という西岡先生の言葉にとても大きな意味があると感じましたし、社会的処方から学べることが沢山あることにも気づくことができました。
参加者の皆さんからは「自分に何が出来るのか、細い糸をしっかり繋げることができる支援者であり続けたいと思いました」「素晴らしく優しい活動だと思います。誰かがリンクワーカーになるのではなく、みんながリンクワーカーになることが望ましい。各自が当事者だという意識を持つことで、広く俯瞰してとらえることができるのかも。曖昧な意識をマップにする取組み、素晴らしいことと思います」「大変わかりやすく、またこれからの地域でのつながりづくりを後押ししていただける内容でした。西岡先生の論文なども拝読したいと思います。CANnetの皆様の活動にも興味を持ちました。とても実りある時間でした。ありがとうございました」等といった感想が寄せられました。

アフタートークでは、参加者から感想やいくつか質問がありましたが、西岡先生からは丁寧に回答していただき、その様子からお人柄にも触れることができたように思います。
詳しくはこちらをご覧下さい。(daisuke-nishioka.com)
西岡先生、帯広市について調べていただきながらの大変貴重なご講演をありがとうございました!また、ご参加いただいた皆さんもありがとうございました。一人ひとりの力をもって変えていける…そんな気持ちになった1時間半でした。
引き続き、CANnetの活動にご理解とご協力をよろしくお願いします!

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