今年は例年よりも早い桜前線の北上で道内各地で桜が見頃を迎えています。同時に寒さも少し戻り、花冷えがしています。少しでも長く桜を愛でたいですね♪
さて、去る3月25日(土)にキャンパス東京&旭川を開催しました。
テーマは「『経験、想いを知ること』から自分らしく生きるを考える」
講師に悪性非リンパ腫のサバイバーであり、グループ「Japan for Livestrong」の共同設立者のビンジー・ゴンザルボ(Binzee Gonzalvo)さんをお迎えしキートークをして頂きました。
アイスブレイクのお題は「あなたが好きな米国の食べものは?」で、「特大ステーキ」「WBC(World Burger Champion)」と当時の野球の盛り上がりにも絡めたグループ名も出ました。
ビンジーさんは病気のご経験から現在日本のいくつかの大学で医療を学ぶ学生に医学英語・ヘルスコミュニケーションなどを教えていらっしゃるのと共に「Livestrong財団」でも活動されています。
キートークでは異国の地で悪性非リンパ腫に罹患し、病気に対する不安、医療、保険制度の違いなど考えることがとても多く、精神的にもダメージを受けたとお話がありました。それに加えて治療を本国でするか、日本でするかの葛藤は更に大変な負担であったようです。逆に我々が外国で罹患し、治療をすることを考えるとビンジーさんの不安や葛藤は計り知れないと感じました。特に日本と米国の健康保険制度の違いはよく耳にすることですが、加入している保険によって受けられる治療も変わってくる、治療費が桁違いに高いことも衝撃でした。ビンジーさんは罹患、寛解、再発、寛解と2度悪性非リンパ腫を経験され、長くがんとつき合いながら自分の人生を前を向いて歩んでいくことをお話されていました。そんな中で『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』という本に出会い、彼の前向きな姿に共感されたこと、「がんサバイバーシップ」という考えに出会えたこと、今の活動「Livestrong」についてもお話くださいました。「Livestrong」のマニフェストには「Knowledge is power. (知識は力)、Unity is strength. (団結は力)、Attitude is everything.(生きる姿勢が全て)」とあるということです。治療中には主治医がビンジーさんの「自分らしく生きる」ことに理解・協力してくれたこと、医師・看護師・自分はチームで治療をしている、「がんサバイバーシップ」を大切にし、がんへの偏見や差別をなくしていきたいというのも印象的でした。また、治療中にみかんを食べたら「なんて美味しいんだ!」ととても平凡なことだけど、そのシンプルなことにとても感動して涙が出たというお話もありました。病気は先行き不安なことがあるけれど「Present(今) is Present(プレゼント・ギフト).」今を大切に、今を楽しんで生きていくという「生きること」への想いも熱く語って下さいました。
参加者さんからは「感謝の気持ち、 ビンちゃんの想いや生き方を参考に、僕も前向きに今出来ること、みんなのために出来ることを頑張りたいと思います!」「知識や情報をたくさん取られ、コンロトールできることはコントロールをすること、ご自身も積極的に病気に向き合われと前向きな姿勢が素晴らしい」「 You are very very powerful, passion, and Gambaru person for survivors. I think it was very difficult to give us a talk in Japanese and prepare a presentation. But, I really appreciate for sharing so much with us.」とこの日は全て日本語でお話して下さったことに改めて拍手をお送りしたいと思います!CAN net設立にはLivestrongさんも参考にさせて頂いたので今回のキートークはとても感慨深いものでした。異国の地での病気治療やサバイバーシップについて考えられる良い機会になりました。
講師のビンジー・ゴンザルボ(Binzee Gonzalvo)さん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!
4月のキャンパス東京&旭川はお休みです。5月のお知らせは決まり次第こちらでお知らせ致します♪