キャンパス東京&旭川5月 開催報告
季節は進み夏一歩手前の良い気候となりました。北海道では5月下旬は運動会の季節。今年はコロナ感染症の分類が変わり、ここ数年の集団行動に伴う制限が無くなったことで小学校の方からにぎやかな声が聴こえてきていました。以前の当たり前の生活とコロナ禍において変化した生活スタイルと色んなバランスを取りながら、今後の生活や生き方についても流されずに過ごせたらなあと思います。
5/27(土)はキャンパス東京&旭川5月はキートーク講師に大橋洋平さんをお招きして、「足し算命で気ぃ楽にLife生きる~「自律」について考える」というテーマで参加された皆さんと一緒にお話を聴いて考える時間でした。
大橋さんは現役の緩和ケア医でありがん患者であるお立場から、多岐に渡ってお話を聴かせて頂きました。緩和ケアのこと、ご自身が医師であることから体の状態である程度分かってしまうこと、生きることに対する考え方について。
その中で特に印象に残ったワードはやはりキートークテーマにもある「足し算命」の考え方。
自身の余命をなんとなく知ってしまうと1日ずつ減っていくと考えがちではあります。これは死ぬことを考えることになり淋しい気持ちになる。余命を知った日を起点として今日も1日生きた!と足していくことで気が楽になり、生きられることに感謝、そして出会いや繋がりに感謝出来ると話されていました。
そして「自律」について。患者であっても出来ることはしたいと思う。ただ病気が進んでいくと家で自分で出来ていた事が少しずつ出来なくなって自立が難しくなってくることがあります。
その時に自立が出来なくても出来ないことは頼って生きていく(依存)、周りに頼っても良いと思える自分を許せるか?これからをどのように生きるかを自身で決定することが「自律」であり、自分らしく生きることに繋がるのではとのお話でした。
参加者さまからは
・余命という話を、カウントダウンから足し算の考え方に変化させるって、素晴らしいなあと思いました。「自律」という考え方、自分で決めるということを深く考えることができました。
・患者にとっての自律
・人から必要とされる→モチベーションアップ、自分でもできる!に繋がる 自分で納得する=自律=自ら決めて行動する
・気楽に生きるための自律とはなにか、考えるきっかけになりました。
との声を頂きました。
自己決定をする→自分の意志で選べるということ。そのための選択肢は少しでも多い方が良いと感じました。
これから年と取るにつれて何らかの病気や事故などにより自身の人生の終点がもし見えたとしても、出来ないから全てを諦めるではなくその時に自分に出来ることを考えたい。そして痛みや辛さがある場合は医療者や周囲の人たちに頼る。その中で自分に役割がもらえたり、応援してもらえると自分にもまだまだ出来ることがあると嬉しく感じ、最期を迎えるときに自分らしく生き切った!と思えたらと感じました。そのためにもこれからの人生、時々振り返りながら今日関わったや事柄に感謝しつつ1日1日を大切に暮らしたいと思います。
次回のキャンパス東京&旭川は6/24(土)19時~21時 「生きるためのお金の話」です。
初めての方もリピータの方もぜひご参加くださいませ。