社会的処方マッププロジェクト記念講演 西岡大輔先生 開催報告社会的処方マッププロジェクト記念講演 西岡大輔先生 開催報告


令和5年1月21日(土)、CANnet社会的処方マッププロジェクト記念講演として「つながりの力と社会的処方 あなたに出会ったから救われた人がいる」と題して、西岡大輔先生を講師にお迎えし、ご講義いただきました。

開演に先立って、CANnet代表の杉ちゃんから社会的処方マップの必要性を感じたきっかけや2022年度帯広版社会的処方マップの作成中であることなどの報告があり、今後は誰かが誰かをつないでいくことやリンクワーカーをどう増やしていくことができるのかを一緒に考え、よりよい社会づくりに向けて取り組んでいきたいとの説明がありました。

その後の西岡先生の講演では、スグキク(Sugukiku)というアンケートを活用しながら進められ、慢性的な孤立は健康を蝕むと云うことをデーターをもって説明していただき(皆さんは人と話をし、誰かと一緒にご飯を食べていますか?とても大事なことだそうです)、更には地域で社会環境を整えることは、健康も含めて豊かな暮らしに貢献すると云うことなどを教えていただきました。
また、孤立への対応は薬の処方や医療機関だけでは解決できず、さまざまな人々と連携し、生活環境を整えることによって変化していき、その結果、病状が安定していったという事例を基に詳しくお話しもして下さいました。
加えて、「社会的処方」という言葉をきっかけに支援者が学べることとして、“目の前に現れた住民は障壁をがんばって乗り越えられた人”であることや、声なき声の“言葉”を大事にして、あなたとつながった細い糸を大事にしようということ、“自分の守備範囲の外のことに少しだけ手を伸ばそう”という言葉はとても印象的でした。

後半には“誰もがつながりクリエイター!”という言葉から、これまでの講義のまとめのお話がありましたが、その中で「帯広市で共有される課題や困難さについて、支援に関わる人(行政、包括、社協、医療機関、NPO、住民)は何ができるでしょうか?」「どんなことをすればよいでしょうか?」といった投げかけがありました。
このことはこれからも考えていく必要があると感じましたが、『さまざまな場面からドアが開けば、“必要”なつながりは生まれる』という西岡先生の言葉にとても大きな意味があると感じましたし、社会的処方から学べることが沢山あることにも気づくことができました。
参加者の皆さんからは「自分に何が出来るのか、細い糸をしっかり繋げることができる支援者であり続けたいと思いました」「素晴らしく優しい活動だと思います。誰かがリンクワーカーになるのではなく、みんながリンクワーカーになることが望ましい。各自が当事者だという意識を持つことで、広く俯瞰してとらえることができるのかも。曖昧な意識をマップにする取組み、素晴らしいことと思います」「大変わかりやすく、またこれからの地域でのつながりづくりを後押ししていただける内容でした。西岡先生の論文なども拝読したいと思います。CANnetの皆様の活動にも興味を持ちました。とても実りある時間でした。ありがとうございました」等といった感想が寄せられました。

アフタートークでは、参加者から感想やいくつか質問がありましたが、西岡先生からは丁寧に回答していただき、その様子からお人柄にも触れることができたように思います。
詳しくはこちらをご覧下さい。(daisuke-nishioka.com)
西岡先生、帯広市について調べていただきながらの大変貴重なご講演をありがとうございました!また、ご参加いただいた皆さんもありがとうございました。一人ひとりの力をもって変えていける…そんな気持ちになった1時間半でした。
引き続き、CANnetの活動にご理解とご協力をよろしくお願いします!

キャンパス札幌&帯広2023年1月 開催報告キャンパス札幌&帯広2023年1月 開催報告


窓から見える雪景色もすっかり見慣れてきた1月11日(水)、キャンパス札幌&帯広が開催されました。今回のテーマは『神経難病支援から見えてきたものを考える』と題して、教授に日本ALS協会北海道支部帯広支会運営委員の富田勝江さんをお迎えしてお話をうかがいました。
アイスブレイクでの「今年チャレンジしたいこと」からついたグループ名は「キックランド」「ポジティブ」「キラキラ」「かんじき」でした。
富田さんからのキートークでは、今の活動を行うきっかけとして、帯広にある特別養護老人ホーム(ショートスティ)で働いていた頃にALS患者さんと出会い、その時に介護の方法や関わる時の注意点など、自分だったら同じことができるだろうか?といった想いを抱えながらも沢山のことを教えてもらった経験からであり、と同時に今は亡きその人の想いを受け継いで…といったお話がありました。
また、札幌での活動や取り組みに刺激を受けて、帯広でも患者会や24時間対応のヘルパー事業所を立ち上げたり、本人が孤立しないよう家族が抱え込まないようにと自宅訪問を行い、病状の進行具合等に合わせて制度の説明を行ったり、早期に訪問看護員が関われるようにつなぎ、対応していること、加えて、今後の生活がイメージしやすいように当事者同士の交流の機会もつくっていることを教えていただきました。
富田さんは当事者でも家族でもない立場にいる中、何かをしてあげられる訳ではなく、責任も持てないし、本当の所は本人にしかわからないという想いを持ちながらも、聴くことを大切にされていると云うこと、医師に本音を伝えられない方もいるので手紙を書くことを勧めるなどの関わりもされているとのことでした。
今後は活動を続けていくことと、難しいと思っていたオンラインでの交流も全国的にみると実施できていることを知ったため、コロナ渦でもやれることに挑戦していきたいと語っていました。
参加者からは「大変勉強になりました。活動していることがとても素晴らしいです」「たくさんの辛い経験があっての今だと思うのですが、奥深いやさしさにほぐされました。『ちょっと距離をおく』ご自身を守る必要なスキルだと思いました」「ALS当事者の講演を聴かれてから十勝にも患者会を!との想いや実行力が素晴らしいと思いました。また、第三者という立場であるから大変な事もあるが、黙って想いを聞くこと、人を繋ぐことができることがあるというのを伺いアライの役割を考えることができました。介護にたずさわることで『私を育ててくれた気がする』というのが印象的でした」などといった感想が寄せられました。
アフターキャンパス“山わさび・長いも会”では、呼吸器をどうするのか?といった倫理的な部分(意思決定)を支えていくことの難しさや、支援者の気持ちの揺れも上手にコントロールしていくことの大切さを学びました。
教授の富田勝江さん、一人のALS患者さんとの出会いから今日に至るまでの貴重なお話をありがとうございました!また、ご参加の皆さまもありがとうございました。

次回のキャンパス札幌&帯広は2月8日(水)19時半〜@Zoom
テーマ『私の中の公共性 〜社会に開く自分の扉〜』
教授:家庭医療専門医 大久保彩織さん
お申込はコチラからです♪

ぽっけ2月のお知らせぽっけ2月のお知らせ

早いものであっという間に2023年1か月が過ぎてしまいました。

厳寒期ですが、今の季節をしっかり楽しめるよう過ごしたいものです。

今月のコミュニティる~む ぽっけのお知らせです。

写真の説明はありません。

今月はヨガやお休みです。

サロンと暮らふと部、そして久しぶりにお薬セミナーも開催いたしますのでぜひぽっけにお越しくださいませ!

お申込みは下記のメールアドレスからお願いします(*^-^*)

ぽっけ メールアドレス:  cannet-pokke@docomo.ne.jp

キャンパス札幌&帯広2月 開催のお知らせキャンパス札幌&帯広2月 開催のお知らせ


☆ WEBCANpath札幌&帯広2023年2月のお知らせ ☆

【テーマ】「 私の中の公共性 〜社会に開く自分の扉〜」

北海道民でも震え上がるような寒い日々が続いていますね。
各地で冬のイベントも大盛況のようです。

さて、キャンパス札幌&帯広2月のご案内です。
2月のキャンパス札幌&帯広は、家庭医療専門医の大久保彩織さんにお話をうかがいます。大久保さんは、札幌で複数の病院・診療所での診療の傍ら、コミュニティカフェで「暮らしの保健室」を開催したり、本屋さんで「未読の読書会」を企画するなど、地域での活動を大切にされています。大久保さんのお話を通じて、自分の中にある大切なものと社会をつなぐ扉について考えを巡らせてみるのはいかがでしょうか?
初めての方も大歓迎です!どうぞ、お気軽ご参加ください。

*WEB開催ではありますが、キャンパスの中ではグループトークや発言の機会もあります。参加される方が安心できるようにZOOMでも原則顔出しをお願いしております
☆顔出し、声出し共に難しい方には参加を許可できない場合もございます。難しい方は事前にスタッフへ個別にメッセージを頂けると助かります。

また、終了後はキャンパス札幌恒例の「zoom山わさび・長いも会」を開催します。お好きな飲み物・おつまみ(各自ご用意ください。アルコールOKです♬)を用意して、暖簾をくぐってください♡
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【日時】2023年2月8日(水)19時30分~21時00分
(21時〜21時半 長いも&山わさびの会 交流会)
【会場】オンライン開催 Zoomにて
事前にZoomアプリをダウンロードして下さい
【お申込】Peatixにて コチラから
【参加費】 一般参加 500円
キャンバサダー会員
キャンバサダー10 無料
キャンバサダー5 無料
キャンバサダー3 200円
*お得に参加できるキャンバサダー制度もございますのでご検討下さいませ。詳しくはお問合せ下さい。

◎スケジュール
オープニング
自己紹介&グループトーク
キートーク
シェア
グループワーク
クロージング

キャンパス札幌&帯広11月 開催報告キャンパス札幌&帯広11月 開催報告


新型コロナウイルス感染症の第8派が迫り来る中、医療関係者の皆さま大変お疲れ様です!とお話ししながら開催いたしました2022年11月9日水曜日のキャンパス札幌&帯広は、キャンパス恒例の年に1度の動物企画でした。
テーマは、「ペットと共に暮らすには~犬のしつけを通して共存社会を考える~」
わんこの教室しっぽのじかん代表 ドッグトレーナー 荻野準也さんを教授にお迎えしてお話を伺いました。教授が聴講生に質問を投げかけてくださり、参加型のキャンパスでした。

ドッグトレーナーというお仕事について、どうして犬しつけが必要なのか?飼い主の心構えや責任、ペット先進国と後進国でのペットの社会的認識の違いなど多くのことを学びました。
ドックトレーナーは全体数が少ない職業であることで、世間の認知度が高くない現状があるそうです。ペットの問題行動のトラブルシューティングに対応する、初めてペットを迎える飼い主さんがしつけ全般について相談・依頼が来ることもあるそうです。
荻野さんは、家庭犬のトレーニングが主な仕事とのことでした。飼い主さんのわんちゃんのこんなところを良くしたいという要望に沿ってトレーニングしているそうです。
盲導犬、警察犬、介助犬などトレーニングを受けたわんちゃんは多種多様です。お家で飼われているわんちゃんのことを家庭犬ということを知りました。
荻野さんは家庭犬のトレーニングを中心におこなっており、家庭犬のしつけをするプロの方がいることも初めて認識しました。日本のしつけ率は、明らかなデータはないそうですが、1割程度ということです。海外では、7割程度だと思います。ペット先進国といわれる欧米では、リードをつけてさえいれば地下鉄に乗れたり、犬が入っていけない場所はほとんどないそうです。きちんとしつけができるか否かで社会的認識が変わるということです。しつけをしっかりしていることで、わんちゃんに対する社会的認識もに大きく違いがあるそうです。
ペット警察なる方たちが、街中でしつけがされているか、虐待がないかなど取り締まって、飼い主が責任をもって犬と共に暮らすことをすすめている国もあるそうです。

なぜしつけが必要なのでしょう?理由は、ペットの安全のため、周りの人に迷惑をかけないことであり、犬は賢いので飼い主が社会のルールを教え、適切なしつけをすることで共存可能であるということを改めて考えさせられました。周囲の人が不安にならないように、しつけされていることが大切だということです。
犬はある程度の言語を理解できますが、説明やお説教は理解できないことを理解する必要があるそうです。ルールを教え、しつけをすることが重要だそうです。長いお説教は理解できませんが、短い言葉、表情や態度、ジェスチャーで伝えることが大切で、シンプルに教えることが重要とのことでした。荻野さんは、ドックトレーナーとして、わんちゃんの個性と飼い主さんの個性に臨機応変に対応してしつけを行っていきます。
飼い主とわんちゃんの重要な関係性の3つについて
1.親子のような上下関係の構築
2.有効な利害関係・損得感情の維持
3.飼い主との信頼関係構築の3つだそうです。
わんちゃんが大好きな飼い主になること、お互いにハッピーな関係性の構築が大切ということを学びました。わんちゃんも良い飼い主さんにこたえたいという感情を持っているそうです。適切なしつけをするために、プロのドックトレーナーのお力を借りてわんちゃんとの関係性を構築することがお互いの幸せにつながるということでした。
まだまだ、伺いたいことがたくさんありましが、それは、正式にドッグトレーナーをお願いして伺いたいと思います(笑)
キャンパスでは、年に1回ほど「動物との共存について」をテーマにしております。次は猫ちゃんかもしれませんね。お楽しみに(^^)

CAN net活動報告会2022CAN net活動報告会2022


2013年から「病気になっても、ならなくても、自分らしく生きられる社会をつくる」ことを理念として活動を始めた一般社団法人CAN net。2023年で11年目になります。
これまで理念に共感した個人や団体が、それぞれの経験やスキル、時間を持ち寄って学びの場を育て、発信してきました。そして、東京、札幌、旭川、帯広の4拠点で地域色豊かなプロジェクトが生まれ、少しずつ実を結んできた活動もあり、また、新しく動き始めたプロジェクトもあります。
☆社会人の生きるを学ぶ場キャンパス(東京&旭川、札幌&帯広)
☆札幌プロジェクト『医療美容』
☆旭川プロジェクト『コミュニティる〜む ぽっけ』
☆帯広プロジェクト『社会的処方マップ帯広版』
☆多地域プロジェクト お針子チーム リヤン
☆会計収支報告 など

コロナ禍で活動がオンラインのみとなりましたが、皆さまとの「つながり」がCAN netの活動の大きな軸となっています。2022年もあんなことしたなぁ、こんな出会いがあったなぁと一緒に楽しく振り返ってみたいと思います。
スタッフ一同感謝の気持ちを込めて活動の報告をさせて頂きます!そして、新たな「つがなり」もできるといいなぁと思います。
活動に参加して下さった方、CAN netってどういう活動しているの?と興味を持って下さっている方、是非ご参加下さい!
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【日時】1月28日(土)19時~21時00分
(開場18時45分)
【会場】Zoomにて 下記のURLからお入り下さい

https://us02web.zoom.us/j/85904439285?pwd=Vm5WRDZkYjVLeFBwTllXMkdDazBFQT09

ミーティングID: 859 0443 9285
パスコード: 745543

【参加費】無料
*参加される方が安心できるようにZOOMでも原則顔出しをお願いしております☆ご理解のほどよろしくお願い致します。

キャンパス札幌&帯広2023年1月 開催のお知らせキャンパス札幌&帯広2023年1月 開催のお知らせ


☆ WEBCANpath札幌&帯広2023年1月のお知らせ ☆

【テーマ】「神経難病支援から見えてきたものを考える 〜第三者の支援者(アライ)の役割とは〜」

今年も残すところ2日となりました。
キャンパスもオンラインでの活動が続いておりますが、全国各地からご参加頂きスタッフ一同本当に嬉しい1年でした!ありがとうございました!この1年の活動を2023年1月28日(土)CAN net活動報告会2022でたっぷりと報告させて頂きます♪

2023年最初のキャンパスのご案内です。
1月のキャンパス札幌&帯広は、日本ALS協会北海道支部帯広支会 運営委員の富田勝江さんをお招きして、神経難病支援を通じて見えてきたことについてお話を伺います。当事者でもなく、家族でもなく、医療者でもない富田さんが運営委員として支援したり、事務局のお手伝いをしたり関わって来た(アライとしての)立場から見えたものがあると思います。それらをキートークでお聞きし、トーク後のグループディスカッションでは、「神経難病と診断された人が自分らしく生活するために必要なことは何か」「当事者や家族ではない第三者の支援者(アライ)・サポーターの役割や必要性について」参加された皆さんと一緒に考えます。
初めての方も大歓迎です!どうぞ、お気軽にご参加ください。

*WEB開催ではありますが、キャンパスの中ではグループトークや発言の機会もあります。参加される方が安心できるようにZOOMでも原則顔出しをお願いしております☆顔出し、声出し共に難しい方には参加を許可できない場合もございます。難しい方は事前にスタッフへ個別にメッセージを頂けると助かります。

また、終了後はキャンパス札幌恒例の「zoom山わさび・長いも会」を開催します。お好きな飲み物・おつまみ(各自ご用意ください。アルコールOKです♬)を用意して、暖簾をくぐってください♡
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【日時】20231月11日(水)19時30分~21時00分
【会場】オンライン開催 Zoomにて
事前にZoomアプリをダウンロードして下さい
【参加費】 一般参加 500円
キャンバサダー会員
キャンバサダー10 無料
キャンバサダー5 無料
キャンバサダー3 200円
*お得に参加できるキャンバサダー制度もございますのでご検討下さい。

【申込方法】①②のいずれかでお申し込み下さい。
①下記のPeatixのイベントページよりチケットを購入して下さい。
コチラから
注)Peatix申込時のメールアドレスは全てのメールが受信出来るように設定されたメールアドレをご記入下さい。Peatixからのチケットが届かない例が発生しております。

②Peatixでチケット購入ができない方は参加費を下記の口座にお振込の上、キャンネット事務局(cannet1000@gmail.com)へ標題を「キャンパス参加&振込完了」とし、お名前、お振込金額、メールアドレスをメールして下さい。
【振込口座】
みずほ銀行 旭川支店(店番号:814)
普通口座 1155718
口座名義 一般社団法人CAN net
【参加方法】
①Peatixのイベントページよりチケットを購入の方へはご登録のメールアドレスへ当日のZoomのURLをお送り致します。
*Peatixの方は開催当日1月11日19時半までとします。但し、コンビニ / ATM でのお支払いは、2023/1/10 で締め切られます。
②口座にお振込の上キャンネット事務局(cannet1000@gmail.com)へ「キャンパス参加&振込完了の旨」メールを下さった方へは明記されたメールアドレスへ当日のZoomのURLをお送り致します。1月10日18時までにメールをお送り下さい。当日はメールが確認出来ずURLをお送りできないことがございます。パソコンからのメールを受信出来るように設定をお願い致します。
注)Facebookイベントページで参加表明だけではZoomのURLをお送りすることができませんのでご注意ください。

第9回 医療×美容 Christmas Festa2022☆開催報告第9回 医療×美容 Christmas Festa2022☆開催報告



あと3つ寝るとお正月ですね!今年は街でもクリスマスを楽しむ人たちの姿が多く見えました。イルミネーションも点灯しはじめた12月10日(土)に、9回目となる『医療×美容 Christmas Festa2022』を下記の内容でオンラインにて開催し、全国から30名ほどご参加頂きました。ありがとうございました!
☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆
理 念:病気になってもならなくても自分らしく生きる
テーマ:「re-start 〜新しい生活の準備〜」
♢ はじめに:「外見変化と医療美容の今と課題」ミニセミナー
腫瘍内科医/CAN net代表 杉山絢子さん
♢1部:「がん経験者の声」がん経験者のおしゃれトーク!
治療中もおしゃれに過ごした経験や工夫
◎旭川AYA世代患者サポート「AYAship」代表 松浦美郷さん
◎教員/がんサバイバー 三井里美さん
◎「とかち女性がん患者の集い プレシャス 」代表 鈴木千鶴さん
♢2部:「膠原病や自己免疫疾患経験者の声」臨床化粧療法士®︎と一緒に考えよう!
◎「北海道小児膠原病の会」代表 さくましほこさん
◎臨床化粧療法士®︎/資生堂化粧セラピスト/全身性エリテマトーデス(SLE)経験者
河村しおりさん
♢3部:メイクアップアーティストによるワンポイントレッスン(体験型)
自分らしさ、あなたらしさを取り戻して、街に出よう!
◎メイクアップアーティスト 吉尾和代さん
☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆・・・☆
はじめに、CAN net代表の杉ちゃんから『医療美容』とは病気などによる外見の変化に対応する美容技術で、「もとに戻りたい気持ち」に寄り添い、「その人らしい生活・人生」を過ごせるようにすることを目的とした活動であることが説明されました。具体的なケースも紹介され、参加者さんも「がんだけでなく、様々な病気による外見変化の問題を医療者側も勉強しなくてはいけない」「自分が病気でなくても『医療美容』を知っていることで周りの人が万が一の時に役立つということをもっと広められたら良い」という声がありました。
1部では3人のご経験を伺いました。
松浦美郷さんからはウィッグ(人工毛・人毛)のそれぞれの長所・短所やウィッグ+前髪・スカーフ・カチューシャなどの使い方、髪型アレンジのバリエーションなどご紹介頂きました。また、入院中「お見舞いに来てくれる友人は私服なのに・・・」と疑問を感じて、パジャマでなく治療に支障のない自分が好きな洋服で過ごされたとのお話もありました。
三井里美さんは自慢の髪を頭部の手術と治療によって失い、その後の再建手術、アートメイク、ウィッグの楽しみ方を動画を交えてご紹介下さいました。ネットで情報が溢れる中、信頼できる医療者、セラピストらと相談しながら、かつ、自分らしくあるためにどういう選択をするかという情報の取り方についてもお話下さいました。ウィッグの活用術もとてもお上手で、多種多様なウィッグの価格や活用方法、洋服とともに楽しめることも教えて下さいました。
鈴木千鶴さんは入浴着の啓発を促すために温泉や銭湯へ直接説明に行かれ、断られることが多く、心ない言葉を言われたこともあったとお話下さいました。公的に認可されている入浴着でも入浴施設側の情報・知識・認識不足から入浴できない方がいらっしゃることも学びました。この日は参加者さんにプレゼントとして、入浴着着用が可能な施設の一覧を頂きました。
2部ではさくましほこさんから膠原病治療に伴う就学世代の悩みや困り事をお伺いしました。素顔が当たり前の世代でUV対策(ムラ無く塗る、キレイに落とす)をしなくてはいけないこと、体育の授業に参加するのが難しいこと、子ども同士の会話の中で傷つくこともあるなど子ども特有のケースを知り得ました。併せて周りのおとなができることは何かということも考えさせられました。
河村しおりさんからは神経難病の症状や治療、治療による副作用などが身体面・精神面にどう関わってくるか実体験をお話下さいました。治療による外見変化(皮膚の炎症、お顔がまあるくなるムーンフェイスなど)は若い世代では精神面にも大きな影響があることを学びました。また、河村さんの臨床化粧療法士®︎の視点からはUV対策の基本的知識を教わり、自分の生活にあったUVクリームの選び方もご紹介下さいました。
3部では2部の内容を受けて吉尾和代さんから「キレイに落とすには」の洗顔についてレクチャーがありました。クリーミーな泡をつくる動画を視聴し、落とし忘れの多い箇所(生え際)も教えて頂きました。そして、この日のために片眉を剃ってご登壇下さり、好評の「脱毛時の眉の描き方」を実践して下さいました。こちらはCAN netのホームページ『医療×美容』でも公開していますのでぜひご覧下さい。

参加者さんからは「経験者が丁寧に語られて、正しい知識の必要性とスキルとして伝わってきました」「辛くても病気に負けないくらいの治療ライフをお話して下さって勇気をもらえた片がたくさんいると思います。子どもだとなかなか伝えられず辛い事も気づいてあげたいと思いました」「当時知りたかったことを今、経験者として情報発信されていることに尊敬の念を覚えました」「がんだけではない外見変化があることを知る良い機会になりました」と、その他にも多くのコメントが寄せられています。
ご参加してくださった方、応援してくださった方そしていまお読みくださっている方にもギフトはありましたでしょうか?

今回のテーマ「re-start 〜新しい生活の準備〜」は社会が少しずつ動き始めているのと、皆さんがそれぞれのさいかい(再開・再会)に向けての一歩になれば良いなと掲げました。医療現場ではまだまだ続くコロナ禍のため、医療美容を対面でお届けするの少し先になりそうですが、こうして情報発信・共有することはこれからも続けてまいります。ご自身が、ご家族が、大切な人が医療美容を必要とすることが訪れた時、いつでも、躊躇なくお声をかけていただけるよう活動を続けます♪
最後に改めてご登壇頂いた皆さま、毎年ポスターを作成してくださった北海道芸術デザイン専門学校の生徒さんと先生、ご寄付を下さった皆さま、その他ご協力いただきました皆さまに感謝申し上げます。
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病気になったとき、治療はとても大事です。
でも、病気になった時の「見た目の変化」は、体にも心にも、生活・仕事にも変化をきたします。気持ちが落ち込む、仕事や学校に行くのが大変、家族や友達に元気のない顔を見せたくない……。そんな時、「元の自分に戻りたい」気持ちに寄り添い、望む「自分らしさ」実現するお手伝いをするのが『医療美容』です。
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☆医美Labo北海道(北海道医療美容研究会)

医療×美容


来年も皆さまとお会い出来るのをスタッフ一同楽しみにしております。どうぞ良きお年をお迎え下さいませ。

~経験とスキルの贈り物~60分のStorytelling vol.6~経験とスキルの贈り物~60分のStorytelling vol.6


皆さん、いつもキャンネットページをご覧頂きありがとうございます。
キャンネットも活動を始め9年目となり、今シーズンは新たにお話を聴く/伝える場を設けました。
その名も「~経験とスキルの贈り物~60分のStory Telling」
色々なご病気や困難さを経験された方、また様々なスキルをお持ちの方にご自身のことを語って頂き、その中から得るものがあることを感じて頂きたい。
また色々な経験/スキルを持った方々が繋がっていき、困った時は相談できる関係性を作る、周囲に困りごとを抱えた方がいらっしゃったら何かしらの手助けが出来たらと思います。

第6回目は「先天性血友病経験者」宇野雅樹さんにご自身の経験についてお話して頂きます。

経験したからこその得られた思いがあります。
経験はスキル。「経験とスキルの贈り物」を受けとりにぜひご参加ください!お待ちしております。
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【日時】2023年1月20日(金)20時00分~21時00分
    開場 19時45分
【会場】オンライン開催 Zoomにて
事前にZoomアプリをダウンロードして下さい
【参加費】 一般参加 500円
キャンバサダー会員
キャンバサダー10 無料
キャンバサダー5 無料
キャンバサダー3 200円
【申込方法】
Peatixのイベントページよりチケットを購入して下さい。お申込はコチラから。

注)Peatix申込時の登録メールアドレスは全てのメール受信可能なものにして下さい。最近Peatixのチケットメールが受け取れない例が発生しております。ご参加のURLはPeatixチケットにてお送りしております。

◎スケジュール
オープニング
キートーク
シェア
クロージング
この会はStorytellerのお話を聴く会です。グループワークはございません。
WEB開催ではありますが、参加される方が安心できるようにZOOMでも原則顔出しをお願いしております☆