キャンパス札幌&帯広2024年3月 開催報告


北海道も4月に入り春の陽差しで雪がとけています。これからお花や新緑の季節になるのが楽しみですね。十勝では畑の準備が始まっています。

さて、3月13日(水)にキャンパス札幌&帯広を開催しました。
「薬剤師がかかわる地域医療〜訪問薬剤師とは〜」というテーマで加藤薬局の薬剤師 橋本絵理さんを教授にお迎えしキートークをして頂きました。

アイスブレイクのお題は「この春にしたいことは何ですか?」で、「五稜郭」「チームもも」「探し中」のグループ名が出ました。

キートーク前のグループトークでは「その人の生活にあった薬物療法して下さるので助かる」「薬剤師の役割や重要性が世間に届いていないのでは?もっと世間が持っている薬剤師のイメージを変えたい」など薬剤師に対する思いを話し会いました。
そして、キートークでは主に橋本さんが行っている訪問薬剤師が地域医療にかかわる想いや実例を伺いました。中でも「薬局のカウンターを超えて移動する薬剤師」と表現されていました。薬剤師は医師から処方された薬を患者さんに手渡す・届けるだけでなく、きちんと服用ができているかや副作用で困りごとはないか、その人の生活スタイルにあった服薬がなされているかなど多面的に薬と患者さんを看られていることが分かりました。病院で医師に詳しく病状を説明したのに薬剤師も改めて生活や副作用がないかなど細かく聞かれて、どうして何度も話さなくちゃいけないんだろう?と疑問を持つ方が多いようです。
しかし、薬剤師が実際に話を聞くと複数の病院から薬が処方されていて重複しているもの、飲み合わせが思わしくないもの、その人の生活スタイルに合っていないものなどが明らかになることが少なくないそうです。また、患者自身で薬の管理ができない場合はその管理を家族や訪問看護士が行うことで負担が増えることになります。薬の専門家である薬剤師が介入することで看護師は本来の業務に専念でき、家族も負担が減るということでした。また、病院から自宅へ、高齢者施設から自宅へと場所が変わっても訪問薬剤師が生活環境を把握して薬剤管理をして下さいます。橋本さんのお話しを伺って在宅医療は家族がしなければならないという誤解を払拭して、専門家に関わって貰うことの必要性が分かりました。
また、地域医療にかかわることで色んな人との出会いも紹介して下さいました。その中でも女性アスリートが女性特有の体や服薬の相談にも応じることができたというエピソードがありました。時世の話題では緊急避妊薬のお話しもありました。これからはこうした相談の需要があるだろうと感じました。
後半のグループトークでは専門家や家族以外の人が家に入ることについて話し会いました。「医療者であっても家に入れることは抵抗があるなぁ」「橋本さんの様な方が地域医療に関わってくれていたら良いのになぁ」「訪問薬剤師さんにどうやったら繋がれるだろう?」と色んな意見ができました。
参加者さんからは「高い目標と信念を持ってお仕事されていることに感動しました!」「女性薬剤師の活躍は地域の活性化に必要ですね」「とても大切なお仕事だと思いました」「薬の専門家が関わることで患者さんの苦を取り払って楽になれば良いとお話しされたのが印象的でした」など、訪問薬剤師の働きと重要性に触れる機会ができました。

最後に自宅でもお薬が簡単に管理、分割できる方法を実際に見せて下さいました。
管理は薬シートの透明フィルム側に日付けを記入する
分割1つ目はスプーンの背に薬を当てて割る
分割2つ目は100均にあるお薬分割器
いずれも簡単にご自宅でできる方法でした♪

今回も全国各地からのご参加ありがとうございました!教授の橋本絵理さん、ご参加の皆さん、多くの学びや気づきを下さりありがとうございました!

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