木々が色づき始め、肌寒さと共に秋の深まりを感じた10月12日(水)、キャンパス札幌&帯広が開催されました。今回のテーマは『若年性脳梗塞の経験とNPO活動〜みんなが社会参加できる地域をめざして〜』と題して、教授にNPO法人みんなのポラリス代表の水口 迅さんをお迎えしてお話をうかがいました。アイスブレイクでの「この秋に食べたい物は?」からついたグループ名は「柿」「栗さんま」「秋のくだもの」でした。
水口さんからのキートークは、卒業大学でもある国立大学法人 帯広畜産大学に入庁した46歳の時に脳梗塞を発症し、翌年には退職せざるを得ない状況に至ったことのお話から始まりました。
その時期は苦しむような辛さを味わい、自暴自棄となる生活をして以後、3度、脳梗塞を再発したそうですが、家族の支えや大切な人との出会いがあって、2017年に『NPO法人みんなのポラリス』を立ち上げることになったそうです。
そこには障がい者に必要なのは『社会参加(外に出る)』であると考え、そのきっかけとなる場を創りたいという想いがあってのことだと教えて下さり、その後、写真をもってさまざまな活動報告をしていただきました!
※詳しい内容は『みんなのポラリスHP』をご覧ください。
また、これからは障がい者に対する無知からくる恐怖心や偏見、心理的ハードルをなくすためにもっと発信していきたいと考えているとのことで、水口さんの今後の動向にも注目していきたいと感じました。
参加者からは「家にずっといらした時期がありながらも現在幅広くご活躍されていることを、心から尊敬いたします」「60歳以下での罹患が社会的、精神的、身体的に多くの困難が伴うということを学びました。また、体の変調に気づくことや、リハビリの大切さは年齢に関係なく、過信せずにこういう情報を経験者から素直に学ぶべきだなぁと思います。価値のあるお話です」「知ること、混ざること、日々の暮らしの中で意識していこうと改めて思いました」「ひきこもられたお話、ご自身の気持ち、負けず嫌いが活動のバネにというようなお話でしたがこうしてお話下さることが本当に素晴らしいと感じました。地域で誰でもみんなが共に生活できる社会をという思いに多いに賛同いたします!」などといった感想が寄せられました。
アフターキャンパス“山わさび・長いも会”では、水口さんから今でも落ち込んだり、不安になることはあるものの、温かく見守ってくれる人のありがたさや、何らかの障がいを抱えた人への対応は決して一人でできるものではなく、人とのつながりの中で変えて(変わって)いけること…それは健常者も障がい者も同じであることなどを参加者の皆さんと共有しました。
教授の水口 迅さん、ご自身の経験を踏まえた貴重なお話と気づきをありがとうございました!また、ご参加の皆さまもありがとうございました。
次回のキャンパス札幌&帯広は11月9日(水)19時半〜です。こちらでまたお知らせ致します♪