夏のこの時期は帰省や旅行で移動する方のニュースが必ず流れますね。この暑さの中、外出せずにちょっとドライブ気分を味わえるご報告をお届けします(^^)
去る7月27日(土)にキャンパス東京&旭川を開催しました。
「皆さんは、出歩けなくなったときにどのような移動手段を使って移動されますか?」
という問いでこの日のキャンパス東京&旭川が始まりました。
講師にお迎えしたのはキャンサードライブ代表 宮田和幸さん、「キャンサードライブ~がん患者の為のドライブサービス~」というテーマでお話し頂きました。キートークではこのようなお話しがありました。しばし、お付き合い下さい。
「一般の公共交通機関は出歩けることを前提にしています。しかし、移動の目的によって選択される交通機関は変わります。障害や疾病がある場合は、民間の救急車を選択される場合があります。緊急性、病状等から看護師や医師が同乗されることもあります。私は病院の移動ボランティアに数年従事してきました。時には、『今日の患者は、移動中に絶命も有りうるので、覚悟してください』と、医師から言われたこともあります。幸いにも、その時は無事に済みました。
現在は、余命宣告を受けた方などの“どこでもドア”を目指しています。『がんになったけれどもう一度海を見たい』とか、ご自宅へお迎えし、目的地をお聞きして途中で体調が悪化し病院へということも有りうると考え心の準備をしています。がんでは気持ちが落ち込むことがありますが、そんなときの気分転換の一つとしての役割を担いたいです。『海ほたるを見たい』というご注文で、東京湾の真ん中の人工島に行ったことや、富士山に行きたいというご注文もあります。ディズニーランドに行きたいというご注文もありました。近々福島県へ行くご注文も受けています。」
この様に目的によって様々な移動・交通手段があり費用も異なります。通常のタクシーをはじめ、民間の送迎車、介護タクシーとキャンサードライブとの費用の比較も具体的にお話し下さいました。キャンサードライブの料金に関してはホームページをご覧下さい。
キャンサードライブ:コチラから
参加者の方からは「渋滞に遭遇したときはどうするのですか?」との質問に「渋滞もしばしばありますが、ご家族が同乗されることが多く、いろいろ会話されたり、眠ったりしておられますよ。」とリラックスして利用されている様子が伺えました。
そして、グループトークでは公的、民間の様々な移動するためのサービスの使い分けについて話しました。そこでは、「情報過多での取捨選択も難しいですが、まずはどこから情報を取得するのか、誰に相談するのか、自ら情報を取りに行く力のつけ方、サバイブしていく必要性を強く感じました」「人のためだけでなく、活動が自分のためにも役立っている、という考え方に共鳴した。」「宮田さんのゆったりとした語り口でほっとした。」や、アンケートからは「上手にサバイブしていく工夫。知っている人にガイドして貰う」「素敵な温かい、そして楽しいトークをありがとうございました。自分が出来る範囲できちんとされている所が素晴らしいです」「自分が出来る事を無理なくトライする」などと多くの学びや気づきがあったようです。何よりも皆さん「楽しかったー」という感想が多かったのが印象的でした!
講師のキャンサードライブ代表 宮田和幸さん、ご参加の皆さんありがとうございました!
次回のキャンパス東京&旭川8月は8月31日(土)←今月は第5土曜日です!に目黒障害者就労支援センター センター長 社会福祉士/国家資格キャリアコンサルタントの岩原あゆみさんをお迎えして、キートーク『障がいのある人もない人も、心地よく共にはたらく』をして頂く予定です。
ご参加お待ちしております。