東京地区 アーカイブ - CAN netスタッフのブログのブログ記事

皆さんこんにちは。
昨年の4月から神奈川の保健福祉大学の実践教育センター(社会人が働きながら学べる場)で、学生生活を30年ぶりに味わったチムです。本業は、診療情報管理士(診療行為をすることで得られる様々な情報を分析管理する仕事)をしています。

私はもともと臨床検査技師ですので検査データや検査報告書を分析することは慣れていますが、医療情報は多岐にわたっていますので、日々わからないことに遭遇します。

この仕事をしてきて、重要だと感じたことに「多職種連携」があります。CAN netでは、多職種でサポートすることが重要と初めから言われていましたね。私もそのことに、とても共感しました。そして、なにか私でも役に立つことがあるのではないかと勉強会に参加することにしたのです。勉強会を重ねるうちに、もっと多職種連携について学びたいと思うようになりました。その時、神奈川県の実践教育センターの多職種連携推進課程のことを知りました。これは受けるべきだと思い受験しました。父の介護をしながら無謀なのではないかと周囲に言われましたが、私とってはセルフケアの一環でもあったのです。9ヶ月あった授業も終了し、本当に通ってよかったと思っています。同じ方向を向いている仲間たちと出会い、初めて知る様々な情報や考え方を学び、今までバラバラだったものがどんどん繋がっていくことを実感できたのです。特に昨年12月にうけた最後の授業は、皆さんにぜひ紹介したい内容でしたのでこの場をお借りしてお伝えさせていただきます。

皆さんは、おそらく何かしらのスキルをお持ちで、その道の専門家だと思います。専門(Profession;プロフェッション)という言葉は、プロフェス(Profess)という動詞の名詞型だそうですが、このプロフェスという言葉は、宣言する、公言する、告白するという意味が含まれているそうです。

専門職と呼ばれるには、4つの条件が必要なことをご存じでしょうか?
1つ目は学問体系があること
2つ目は国家資格等があること
3つ目は職能団体があること
そして4つ目に倫理綱領があること
だそうです。

倫理綱領と言われてもあまりピンと来ない方もいられるかもしれませんが、ごくごく当たり前の決まりです。4つの条件を満たす専門職には、医師 弁護士 看護師 薬剤師 社会福祉士 などがあります。これら専門職はすべて人間の弱い部分を支援する職業ですね。つまり容易に、立場上強者になりやすいのです。強者は、弱者に対してつけ込み易いことは、歴史上の事実です。そこで強者になりやすいことを自覚し、つけ込んではならないことを戒め宣言しているのが、倫理綱領なのです。プロフェッション(Profession)という言葉にこんな深い意味があったことを知り、専門職として人と関わる時にはこのことを、肝に銘じる必要があると思いました。

おもえば昨年の3月に子供のグリーフサポートをしている“ダギーセンター”に研修に行ったときに、子供の内にある力を信じ、環境を整える支援をしなさい。決して子供に指示をしたり、評価をしたりしてはいけないと言われたことを思い出しました。自分の中にあったものがどんどんつながっていくのを実感できた瞬間です。この多職種連携推進にいって多くの仲間ができたことは、私にとってかげがえのない宝です。

拙い話を最後まで読んでくださってありがとうございました。

また次回お会いしましょう。

チム

11168864_1832029097022916_7718410205455345515_n

初めまして。

東京にて少しずつ関わらせて頂いている鈴木沙樹です。CAN netでは「すーちゃん」と呼んで頂いています。

私がCAN netと出会ったのは昨年の8月、下記の色々な想いから新しいステージに進むための勉強の場所を探している時でした。

私のこれまでボランティア経験は災害支援、国際協力、学習支援と時間があるときに選択して行う単発ボランティアなど活動です。

しかし、せっかくやるのであれば継続的に深く注力することでもう少し大きな事ができるのではないかという思いで自分がやるべき事、できる事、やりたい事は何かと自問自答していました。

私の1枚目の名刺は医療、ガンに関連したお仕事です。そのため今の仕事の延長にボランティアがあり、かつその先に自分自身のスキルアップがあればより自分自身の活動にドライブがかかるのではないか。

しいてはそのスキルが少しでも社会にさらなる貢献として繋がれば自分も周りもハッピーの好循環がおこるのではないかと考えてその場所を探しておりました。

そこで出会ったのがCAN netです。

CAN netのvisionである、ガンになっても自分らしく生きる。

最初は何もわからずでしたが、、、

色々な活動をみてみると、社会の満たしきれていない課題の抽出。

かつその課題に最適な方向性を導きだしていく姿勢。関わる全ての人にたくさんの気づきを与えている団体であると思い、その方向性に強く共感しています。

中立的な視点を持ち、社会にインパクトを与えていける真に必要なものを創り上げていく想いが非常に魅力的だなとも思っています。

活動されている方は本当に様々な職種や背景を持ち、共通の何か役に立ちたいという想いが集結してプロジェクトを創り上げている事も感じます。

私がプロジェクトに参加して感じたことは、課題に対する責任感、専門性に裏付けられた視点の鋭さ、多様な方々のかかわりから生み出されている視野の広さ、それらをまとめきるテクニックなどです。

チームメンバーは想い、モチベーションが高いだけでなく知識、仕組み、コネクションなど想いにプラスしたテクニックを絶えず学び実践していることを感じられる場であるとも感じています。

以前にもご紹介にある「2枚目の名刺」という概念。恥ずかしながらこれまで知りませんでした。

このような活動により出会う人、考え方、経験の共有が世の中を変えるのではないかとわくわくしますね!

長年働いているとなんだか、このままでいいのか…何かしたいけど何をしたらいいのか…ともやもやすることはあるかと思います。

そのような方、ぜひ活動可能な時間に一歩踏み出すというのも一つの選択肢なのではないかと思います。

12239510_939023712845862_2103514143432221968_n

2016年も半月が過ぎようとしていますね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
想いをつなぐ人の輪 「生きる」と向き合う人と社会をつくる CAN net の代表の杉山絢子です。(すぎちゃんって呼んでくださいね)

改めまして、2015年もCAN netの活動やメンバーに様々なご協力・ご支援をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。
おかげさまで、2016年6月で3期目を終了し、4期目に突入することができそうです。

5名からスタートした活動が、今は全国50名、8プロジェクトを進めることができるようになってきました。まだまだ、まだまだ、未熟かつ目標とする所には到達できておりませんが、「病気になっても誰もが自分らしく生きられる社会」を目指して今年も頑張って参ります!

設立から今までの経緯を振り返ってみます。CAN netは2013年6月発足の非営利活動を行う一般社団法人です。自分や家族、または職業上で、「病気になった時」の生きにくさがある社会に課題を感じて、もっと自分たちで何とかできる仕組みをつくろうという想いから始まりました。

病気になったその時の大変さをなんとかしたいと、ボランタリーに協力してくれる専門職や病気の経験者の力を集めて、「チームがんコンシェルジュ」によるウエブ上でのがんのよろず相談窓口を始めたのが最初のきっかけです。今でもコンスタントに月10件程度のご相談に対応させていただいています。ただ、そういった相談を行うにつれ、病気になったその時だけの対応では、とても「がん・病気になった時に自分らしく生きられる社会」にならないと考えるようになり、2013年の秋頃から月1回の定期勉強会(今は、社会人の「生きる」を学ぶ場CAN path キャンパスになっています)が開催するようになりました。勉強会は、最初は札幌、その後2013年の冬から東京、2014年の春から旭川でも開催されるようになり、今も毎月3都市で運営され、医療職だけでも病気経験者だけでもない多様な社会人が集まり気づき・学びを得る時間となっています。

2015年は、病気になった後もより自分らしく生きられるためのサービスももっとあると良いという考えから、様々なプロジェクトが生まれた年でした。旭川では、介護施設のグレイスさんと共同で「がんと認知症が合併した場合」に関してのアンケート調査を施行。それぞれ単独の疾患よりも合併することでの本人・家族、介護職、医療職それぞれの負担と大変さがみえてきました。

札幌では、「病気になっても笑顔できれいに」というコンセプトで、病気になった時の外見の変化にもっと美容の力を使えるようになるように、医療美容の取り組みが始まりました。毎月の美容相談会、病気になった時にサポートしてくれる美容関係者を取材した北海道医療美容マップは好評いただいています!第二弾の作成と医療美容の推進のために行った12月23日の医療美容クリスマスフェスタでは音楽とショーのコラボで様々な方達の交流が得られました。

東京では、入院中・療養中に孤独を防ぎ、もっと選択肢やちょっと先の未来に触れられるような方法はないか考え、「お見舞いギフトブック」の開発が開始。お見舞いギフトブックのプロジェクトは、NPO法人「二枚目の名刺」さんのサポートプロジェクト先に選んでいただき、東京の大手企業の社員さん達が研修の一環として3か月6名の方達がプロジェクトに2期に分かれて参加していただきました。今までにないスキルが投入されることで、3か月であっても今までの自分たちだけでは到達できないところまでプロジェクトが到達できることに感動しました。

他にも、社会人が重要な時間を使う会社の中が「病気になっても働きやすい」ための提案を行うプロジェクトや、地域の様々なリソースを検索できる検索サイトの作成もスタートし、2016年のリリースができそうです。

2016年は、4期目。助走期間から、本格的に走り出す時期にしようと思います。2015年に行ったプロジェクトの第二期が始まり、本格的に社会に向けた活動ができていけたら良いなあと思っています。

CAN net で大事にしていることは、
①個人のどんな経験(病気の経験)もスキルとして尊重されること
②職業人としてではなく人として健全でハッピーであること
③本業でも家庭でもないサードプレイスの場所を有効活用して、社会のためになる活動にしてくこと
です。一人ひとりの使える時間は少なくても、参加することで成長や楽しさを感じてもらえて、全体の力を合わせると社会にインパクトを出せる活動にしていくこと、この仕組み自体を作っていくことが目標でもあります。

病気があってもなくても、色々な職業の経験がある人も、参加者一人ひとりがイキイキと生きる力が得られるように、そして生きることに向き合うことでのより良い社会が実現していけるように、2016年もワクワク・楽しく、真摯に活動していきます!

NPOとか非営利組織って、なんか入ると抜けられなさそう(笑)というイメージもあるとか・・。そんなことはないですので、3~6か月単位の短期活動の方達も募集しようと思っています。ちょっとお試しに・・・という方、おうぞお気軽にご連絡くださいね♪

みなさまの2016年度、それぞれ皆さまが自分らしい時間をすごせますように!愛を込めて。

杉山 絢子 拝

12570839_983171135132173_460790604_n-300x225

こんにちは。
CAN netの東京メンバーに新しく加わった中野洋子と申します。
NPO法人・二枚目の名刺のサポートプロジェクト第二期の3ヶ月間を振り返ってみました。

何で病気に無関心でいられるんですか。

人は誰でも死にますよ。

致死率は100%じゃないですか。

サポートプロジェクトを振り返って一番印象的な
CAN net代表の杉山さんの言葉です。

心理学者のアルフレッド・アドラーの
次の言葉を想起しました。

他人のことに関心を持たない人は

苦難の人生を歩まねばならず、

他人に対しても大きな迷惑をかける。

人間のあらゆる失敗は、

そういう人たちの間から生まれる。

人間関係であれ、仕事であれ、
無関心はどこか他人事になります。

サポートプロジェクトの参画当初、
私にとってサポートプロジェクトは他人事でした。

身内がよく病気や入院をしてるし、

CAN netの理念を理解したつもり・・・

お見舞いギフトブックの良さを理解したつもり・・・

「つもり」では自分の言葉でこのプロジェクトの良さを
他者に説明できず、まさしく失敗を生みました。

何度もサポートプロジェクトメンバーで疑問をぶつけ合い、
いろんな視点で病気について考えることができました。

病気に縁がある人/病気に無縁な人

医療関係者/会社員/学生

男性/女性

未婚/既婚

父親/母親/子供

視点が変わると同じ経験をしても考え方も受取り方も変わります。

サポートプロジェクトを通じて、病気になったときの自分をイメージしたり、
病気になった人に対してどうするかを真剣に考えた経験は
まさしく、病気に対するスキル向上であったと思います。

CAN netの理念は『病気になっても自分らしく生きられる社会を実現する』

決して、がんや病気になった方の支援団体ではなく、

がんや病気による多種多様な経験・スキルを持った人達の想いをつなぎ、

理念を実現する社会をみんなで一緒に作っていくのがCAN netです。

サポートプロジェクトはお見舞いギフトブックを世に生む準備で終了しました。

実際に世に生まれ、私同様、
お見舞いギフトブックを通じて、病気について考え、
病気に対するスキルを向上する人が一人でも多く増えますように・・・☆

 

=============================

=   クラウドファンディングにご協力をお願いいたします!!    =

=============================

入院者とお見舞い者の心をつなぐ「ギフトブック」を世に出したい!

https://readyfor.jp/projects/5875

=============================

【残り19日 達成率53%】

プロジェクトの達成に向け、引換券にも人気商品追加いたしました!

目標金額は150万円、12月28日23:00まで支援の募集を行います。

=============================

*クラウドファンディングとは?
インターネット上で行う資金調達の仕組みです。
インターネットを通じてたくさんの人々に少額の資金提供を呼びかけ、
目標額に100%まで到達した場合のみ、
そのプロジェクトの実行が決定するというものです。
公開期間終了までに目標金額が集まらないと
1円も入らない仕組みとなっております。
このプロジェクトをより多くの方に知っていただくために、
ぜひ「シェア」や「いいね!」で拡散していただけないでしょうか?
みなさまの応援が、力になります。

どうぞ、ご協力よろしくお願いします!!

スクリーンショット-2015-12-09-1.07.20

こんにちは。
理事・事務局長の千葉です。
最近悩まされている腰痛もなんのその、先日小学生の姪っ子・甥っ子たちとディズニーランドへ行ってはしゃいできました。

今回は、NPO法人 二枚目の名刺「サポートプロジェクト」第2期が始まったタイミングということもあり、こちらについてブログを書いてみようと思います。

この二枚目の名刺という団体、そしてこのサポートプロジェクト、とても面白い取り組みなんです。まずは団体とサポートの仕組みのご紹介から。

二枚目の名刺とは、「社会活動をおこなう2枚目の名刺を持つ社会人を増やすことで、社会を変えていこうとする」非営利団体です。

社会人が持つ本業の1枚目の名刺に加えて、社会活動をおこなうNPOなどの名刺を2枚目の名刺として持つのですが、大変ありがたいことに、その協働先としてCAN netを選んでいただいております。今回3〜4ヶ月の期間限定のサポートプロジェクトに、20~40代の社会人の方6名が加わってくださいました。

今回のメンバーは大企業や有名な企業にお勤めの方が多く、その中には実際にご自身や家族が病気を経験されたり、なんと僕の前職で関係のある方もいらっしゃいました(まさに運命・・笑)。

第1期のときは、メンバー一人ひとりが主体性とリーダーシップを発揮して、素晴らしいチームワークの中で本当に良いアウトプットを出してくださいました。2枚目の名刺を持つ社会人である彼らメンバーは、1枚目の名刺である本業にも活きるスキル・経験を得て、イキイキとしていました。そんな第1期メンバーからバトンを受けて、先日第2期がスタートしました。

今回の第2期メンバーにお願いするのは、CAN netで開発をおこなっている「お見舞いギフトブック」のマーケティング施策の立案についてです。

入院・お見舞いシーンは、入院する側もお見舞いに行く側も困っているんです。でも、既存のサービスだけでは、ニーズは満たされていません。そこで考えた「お見舞いギフトブック」なのですが、まだ市場が出来ていません。必要な人たちに価値を届けるために、まだ見ぬ顧客に想いを馳せて、みんなで知恵を絞って、市場を顕在化させていけるよう頑張りたいです。

個人的な話になりますが、僕自身の入院から、ちょうど5年が経ちました。入院当時の様々な経験から「お見舞いギフトブック」の構想が始まっています(看護師さんつかまえてブレストに付き合っていただいたことも・・)。歳月が流れて、このように形になっていくプロセスは感慨深いものがあります。

掲載商品のアイディアや手伝ってくださる方、大募集中です!
これからも応援よろしくお願いします^^
NPO法人 二枚目の名刺
http://nimaime.com/

 

スクリーンショット-2015-09-06-16.30.36

こんにちは。キャサリンこと札幌事務局長の笹島です。3人目の孫が生まれ、しばらくの間家事と子育て応援のために東京の娘宅に滞在していました。週末だけお休みをもらいCAN net東京に仲間入り。札幌・旭川・東京と3拠点があるからこそがCAN netの魅力でもありますね。

今回はプロジェクトミーティング、キャンパス東京、二枚目の名刺 夏フェスと参加しました。

東京はメンバーの年齢層が若く、フレッシュな雰囲気。それぞれのスキルを生かしての意見交換も活発でした。また、キャンパス東京は満員御礼。「心の回復について学ぶ」がテーマでしたが、臨床心理士さんから、病気も成長できるきっかけになるという話を聞きました。このテーマは以前札幌でもやりましたが、切り口が全く違い、地域それぞれの学び方の差を感じました。そして、札幌でグループワークしたときはこのテーマで語ることをパスした私(CAN netではしゃべりたくないときはパスしてもよい)が、今回は自分の気持ちを出す事が出来ていて、これも時間という名による成長なのだろうかと思ったりもしました。

二枚目の名刺 夏フェスでは、代表のすぎちゃんが登壇しCAN net の活動をアピール。他にも様々なNPOの活動を聞きました。会場いっぱい(350名くらい)の参加者にみなさんの新しい熱意を感じました。私も本業があり、CAN netはもう一枚の名刺です。ボランティアをして偉いねとか、お金にならないことをしているのは長続きしないよとか言われることもあります。確かにお金という報酬はありませんが、対価として得ているものはたくさんあります。それに、ボランティアの意識など全く無く「大人の部活動」として楽しみながら取り組んでいます。みんなが自分の時間を少しずつ持ち寄り作り上げていくのは、自分の本業とは違った視点からの発想や上下関係のない意見交換、仲間作りに発展し自分の栄養になっているのだと思います。二枚目の名刺のイベントにたくさんの人が来るのも、そのような動きに興味があったり、活発化しているからではないでしょうか?実際、同じCAN netでも地域の違う所へ行くだけで大きな学びとなるのですから、仕事・家庭とも違う、第3の場というのは大切な場所にこれからの時代変化していくと感じました。

人の数と電車の乗継にはいささか疲れましたが(笑)東京メンバーの方たちとも仲良くなれて感謝です。良い刺激も受け、これからの札幌活動に生かしていきたいと思います。

11938986_757254111052672_1500984050_n 11953283_902089436539290_2079400439533388383_n 11954674_902089399872627_5457486408740609567_n

お暑うございますね。
CAN net理事、東京メンバーの清水純子です。
東京は、7月の末から連日の猛暑でさすがに夏バテです。

リクエストにお応えして、「とんちゃんの法律相談所」を開催させていただきましょう。

…ちなみに、初回でもアピールいたしましたが、とんちゃんというのは私の高校時代の愛称です。『純』の字の右側が、屯田兵の『とん』だからなのですが、母はこれを聞いて『豚ちゃん』だなんてうちの娘はいじめられているのかとちょっと心配したそうですよ…。だいじょうぶだいじょうぶ、たぶん愛されてる。

 

さてさて、今回は、3つのQをいただいております。

Q1:弁護士と他の法律家の違いについて教えてください。

Q2:民事と刑事の違いは何ですか?

Q3:弁護士費用がない場合は自分で民事訴訟を起こせますか?

 

【Q1:弁護士と他の法律家の違いについて教えてください。】

みなさんは、困り事や悩み事があったとき、どんな人に相談されるでしょう。

体調が悪ければ病院でお医者さんに、不動産なら不動産業者(宅建士)さんに、税金のことなら税理士さんに…法律に関係しそうな問題だった場合には、弁護士、司法書士、行政書士…が浮かびますでしょうか。法律家、というとこの3つの職種を指すことが多いですね。いずれも国家資格で、有資格者以外は対価を得て業務を行うことは禁止されています。

それぞれを辞書的に説明すると…

◎弁護士:訴訟に関する行為、その他法律事務を行う者。

◎司法書士:登記・供託に関する手続きなどについて代理し、裁判所・検察庁・法務局に提出する書類の作成を業とする者。

◎行政書士:官公署に提出する書類その他権利義務・事実証明に関する書類の作成を業とする者。

 

違いがわかりにくいと思いますので、ほんとにとてもおおざっぱにメイン業務を挙げると…

弁護士は裁判所での訴訟の代理人になること、

司法書士は不動産・会社の登記と裁判所に提出する書類の作成、

行政書士は行政の許認可や届出の書類作成…となりましょうか。

 

原則として、依頼者の代わりに交渉や訴訟を行える代理人になる資格があるのは、弁護士のみです(認定司法書士といって、一定の条件で簡易裁判所での代理を行える司法書士もいます)。

法律相談は、書類作成の前提としては司法書士も行政書士も行いますが、依頼者の代理人にはなれないので依頼者の代わりに相手方と直接交渉することはできません。

 

私は大学の同級生だった司法書士と一緒に開業をしており、ときおり、「弁護士は費用が高いから、司法書士に依頼したい」との要望をいただくことがありますが、そもそも司法書士が資格として取り扱えない分野についてはご依頼いただけないので、お断りせざるを得ません。弁護士法違反で違法行為となってしまうのです。

例えば、破産や140万円以上の金額の紛争、争いのある相続や離婚などは、書類作成とアドバイスはできるけれども、相手方との交渉や裁判所での同席や発言はできない、という状況となります。

なお、現在、弁護士の費用の設定も自由化されていますので、弁護士の方が費用が高いというのも過去のイメージに過ぎないのではないかな、とも思います。

 

つまり、似たような職種に見えながらも、その専門分野のみならず、資格として扱える業務自体に違いがあるのです。相談したい方々からはわかりにくいという大変申し訳ない状況です。

どの職種に相談していいかわからないといったときには、あまり悩みこまずに、まずは無料法律相談などでご相談してみるのもひとつの手だと思います。「あぁ、その問題なら○○に相談するといいね」と、専門職につながる可能性がぐっと高まりますので。

体の具合が悪いのだけど、何科に行ったらいいかわからない、という状況に似ている気もしますね。

実は、弁護士は、無試験で弁理士・税理士・行政書士に登録でき、司法書士の業務も行えます……が! やはり専門分野としてやってらっしゃる方々には知識も経験もかないません。

たらい回しではなく1カ所への相談で全て解決するワンストップが望ましいとは思いつつも、餅は餅屋という面もあります。

CAN netが多職種のスペシャリストの集団であり、それぞれがつながっていることで、お応えできるニーズもあるはずだと思っています。

参考HP(札幌弁護士会のQ&A) https://www.satsuben.or.jp/faq/shoshi/

 

【Q2:民事と刑事の違いは何ですか?】

民事事件とは、人と人、会社と個人といった私人間(国家を相手にするときは別な呼び方をします)の紛争をいいます。ざっくり言うと、お金の請求になることが多いです。

刑事事件とは、犯罪行為があったのか、刑罰を科すべきか否かを判断するための手続をいいます。これまたざっくり言うと、『傷害罪で懲役1年、執行猶予3年』といった犯罪に関することです。

例えば、知人に殴られて怪我をして、『訴えてやる!』といったときに、民事事件として治療費や慰謝料を請求する民事訴訟をおこすのか、警察・検察に被害を訴えて刑事事件として処分してもらうことを希望するのか、意味も手続も異なりますね。

『貸したお金を返してくれない』というのは典型的な民事事件で、犯罪ではないので刑事事件にはなりません(元々返すつもりのない詐欺は別ですよ)。

警察の「民事不介入」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。警察・検察は原則として、犯罪行為の有無を判断するための捜査をすることはあっても、私人間の紛争を解決する役目ではないので、治療費の請求などは行ってくれませんし、借金の取り立てもしてくれません。

弁護士は、Q1の回答のとおり、民事事件の訴訟では依頼者の代理人となります。刑事事件に弁護士が関わるのは、ほとんどが被疑者・被告人の弁護をするときです。

 

【Q3:弁護士費用がない場合は自分で民事訴訟を起こせますか?】

はい、おこせます。
弁護士というのは、特に訴訟では強力な味方となりますが、必ず依頼しなければいけないものではありません。

費用としては、裁判所に一定の裁判費用(訴状に貼る収入印紙代と切手)を納める必要はありますが、印紙代といっても請求金額の1%以下なのでそんなに大きな金額ではありません。

例えば、借用書もしっかりある30万円の個人間の借金を返してもらいたいといった事件では、弁護士費用を訴訟の相手方に請求することも原則としてできませんので、費用対効果という意味で、個人で訴訟をおこすというのも一理あると思います。裁判所に納めるのは、印紙代3000円、切手6000円分ほどです。原則として1回の裁判で終わる少額事件という制度もあります。

もっとも、訴訟の内容によっては、専門家に任せていただきたいものもあります。例えて言うならば、明らかにただの風邪だというときに市販薬で様子を見るのはアリだとしても、手術が必要な大きな怪我のときに自分で手術をするのは危険です。しかも、手術が必要なのかどうかという見立てはちょっと難しい、というのが法律の世界かもしれません。

ですので、法律相談はどんどんご利用していただきたいのです。見立てだけれも受けておいて損はないはずです。

弁護士が必要だという事件で、弁護士費用が用意できない場合、弁護士費用を立て替えてくれて、月々5000円からの分割支払いでOKという法テラスの民事扶助制度というものもありますので、ご相談いただければと思いますよ。

参考HP(法テラス) http://www.houterasu.or.jp/index.html
さてさて。だいぶん長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
こんなことを聞いてみたいという質問があれば、これからもどうぞお寄せくださいね。
CAN net東京の弁護士、清水でした。

スクリーンショット-2015-08-24-0.42.11

皆さん。こんにちは。
東京メンバーのチムこと島崎菜穂子です。

私の仕事は診療情報管理士です。
それって何をするの?と思いますよね。簡単に説明すると、皆さんが病院にかかると色々な検査を受たり、お医者さんや看護師さんに質問されますよね。その情報は皆さんのカルテに記録されます。それを管理分析することで、病院の現状を客観的に評価することが大きな仕事といえます。でも実は、この仕事をする前に20年ぐらい臨床検査技師をしていました。がん細胞を顕微鏡で見つける臨床細胞検査士と、手術で摘出した組織を数マイクロの薄い切片に切って染める病理検査士という仕事です。他にも超音波検査にも興味があったので少し勉強しました。そのせいかもしれませんが、よく知り合いにがんの相談を受けます。「検査でがんと言われたけど先生の言っていることがよくわからなかったから教えて」ということが多いです。毎日のようにカルテをチェックしていますから、患者さんの声や医療者の悩みもよく目にします。一人一人痛みや苦しみは違いますし、その患者さんを支える家族へのケアは、なかなか行き届かないこともあります。私自身も21年前に、がんで主人を失ったときは、1歳と2歳の娘を抱え、どうしようかと迷っていても、生活は待ってはくれず、そのあたりに課題を感じていました。

しかし、こんな悩みを解決してくれる場所が各国ですでに展開していることを知り、6年前に、英国のマギーズキャンサーケアリングセンターという、がん患者さんのための何でも相談できる憩いの場所を訪ねました。エジンバラにあるその施設は、病院のすぐそばにありますが敷地の外にあり、一軒家を改築して作られています。その時、がん専門看護師で、とても素敵なアンドリューさんにお話を聞かさせていただきました。また、先月ですがアメリカのオレゴン州のポートランドにある、大切な人を失った子供のグリーフケアをするダギーセンターにも研修を受けさせていただきに行ってきました。ここでは、子供の悲しみに寄り添いながらも子供の生きる力や可能性を信じ、決して子供の自主性を阻害するようなことはしません。またボランティア教育にも力を入れていて、ケアをする人のセルフケアの大切さを改めて強く感じました。これは高齢化社会を迎えている日本でも、介護する方にとても必要なスキルだと思います。

今では、日本でも、様々な活動がはじまっていますが、気軽に安心して相談できる場があればと思いました。CAN netはまさにそんな相談できる人の集まりなのではないでしょうか?多職種がスキルを持ち寄り必要とする人に届けるそんな素敵な活動を、これからも応援していきたいと思います。

 

写真は、マギーズキャンサーケアリングセンターのアンドリューさんとの一枚

FB_IMG_1432635013919

こんにちは。
CAN net理事・事務局長の千葉です。東京で活動しています。

今回は、『病気になったときの働く』について書いてみたいと思います。

突然ですが、ここでひとつ「もしも」の話をさせてください。

あなたは、会社の健康診断で異常を指摘されて、病院での精密検査を勧められました。後日病院受診して精密検査の結果を聞きにいくと、重度の心臓病であることがわかりました。緊急入院して、すぐに手術が必要な状態と言われました。

さあ、ここで質問です。

あなたは病気になったとき、自分の思い通りに働き続けられると思いますか?

これは架空の話ではありません。

5年前、実際に私の身に起こったことです。

診断を受けた時に頭の中をよぎったことは、次のようなものです。

「心臓の手術?」、「心臓が機械になる?」、「一生薬を飲まないといけないの?」、「自分が障がい者になる?」

・・・そして「これからどうなるの?」というとてつもない不安感や、怒りをどこにぶつけていいか分からない葛藤、この現実にいかに向き合えばいいのだろうか・・・という気持ちでした。

その後入院してからもいろいろとありましたが、一通り治療が終わり職場にもどったときに、こう思いました。

「自分はなんて恵まれているのだろう・・・」

当時は会社の取引先の中に常駐して働いていましたが、大変ありがたいことに、取引先の中に席を残してもらえたのです。当初1〜2ヶ月の予定と話していたところを、諸事情があって半年間も休職していたにも関わらずです。幸運なことに私の場合は、復職後もしっかりとリハビリ期間を確保しながら、自分のペースで働くことができました。

もう一度、問いかけてみます。

あなたは病気になったとき、自分の思い通りに働き続けられると思いますか?

心臓の病気に限らずに、治療が長く続くがんなどの病気、近年増えている精神疾患(メンタルヘルス)、さらにはまだ治療法が確立されていない神経難病をはじめとする各種の難病など、いつ、誰が、どんな病気にかかるか分かりません。病気や薬の副作用などによる体調変化、手術などによる体の変化があっても、これまで通りに働くことができるでしょうか?

また、あなた自身が病気にならなかったとしても思わぬ事故や家族の病気、親の介護など、様々なことが起こり得ます。こんな状況でも、あなたは自分の思い通りに働き続けられると自信を持っていえますか?収入を得て、自分や家族の生活を守っていけますか?

CAN netで、病気になって就労のことで苦労された方の話をたくさん聞きました。国などの統計データでも、報告されています。

これは決して個人だけの問題だけではありません。

人を雇う企業の問題でもありますし、企業がたくさんある社会の問題でもあります。

近年では、“ダイバーシティ(多様性)”というキーワードで語られますが、企業は社会の縮図であり、その中に女性はもちろんのこと、高齢の方、障がいを持った方、親の介護を抱える方、外国人など、多様な人がいるのは当然のことで、企業の本来のあるべき姿だと思います。

このような企業が社会から正当に評価されることが、目指すべき姿なのだと感じています。もちろん病気も多様性のひとつで、この“ダイバーシティ”があるからこそ、イノベーションが生まれやすいという研究結果も出ているようです。

個人の備えだけでなく、企業の備え、社会全体の備えをいかに促進していくか。

ここを追求していくことは、CAN netの理念である”病気になっても自分らしく生きられる社会”づくりに欠かせないと思います。

来月で3期目に入るCAN netは、このテーマについて、これまた年齢もバックグラウンドも異なる“ダイバーシティ”に富んだメンバー(病気経験者・医療者・企業人・社労士など)で、企業の備えを促すための効果的なコンテンツづくり、病気になっても困らない社会の仕組みづくりに挑戦していきたいと思います。

PS:写真は、今年からCAN net東京オフィスとして使わせていただいている「フューチャーハウスラボ」です。必要なものは自分たち作ろう!というノリで、自分たちで育てているオフィスです。この写真の時よりも、大分進化していますので、ご興味ある方は、どうぞ気軽にお越しください^^

http://miraitv.com/future/

7dd4c3f74f006b34bb1d70d7adebd54e (1) f261ee76dd4af09a36d3c143ff2b9ba7 (1) 5363181e0dc2d7b3adaa4c1fc2eb46c5-300x225

こんにちは。CAN net理事、東京メンバーの清水純子です。弁護士をしております。

今年もきれいに咲いた桜を目にして春を実感しておりますが…少し散りかけた桜と新葉の明るい緑を見ると、「桜餅のようで美味しそうだな」と思ってしまうのでした。

北海道の桜も、もう少しですね。

さて、今回は『成年後見』という制度について簡単にご紹介したいと思います。

このコラムの場で正確に制度や利用方法についてお伝えすることは難しいのですが、このような制度もあるのだと記憶の片隅においていただければ、幸いです。

例えば、こんな状況にであったり、見聞きしたりしたことはないでしょうか。

高齢で独身、独居の方。認知症で要介護1の判定を受け、デイサービスを利用しています。行き来のある身内は妹さんだけで、月に1度ほど顔を出してくれています。ある日、部屋に高額なリフォーム工事の契約書、使われていない新しい羽毛布団のセットや浄水器、健康食品などがたくさんあることに気づきました…。

(詐欺的な商法で契約してしまっている可能性が高く、不要な契約はなかったことにするとともに、今後の財産管理が必要そうです。)

有料老人ホームに入居している方。骨折をきっかけに、杖をついてホーム内を歩くのがやっと、という状態になりました。介護用の部屋へ移る手続きや、介護サービスの利用など、必要な契約がたくさんありますが、ご本人ではとても難しそう。娘さんはいらっしゃいますが遠方におすまいで、そうたびたびホームに来ることは出来ない…。

(ホームや介護保険事業所とのサービス利用契約や、必要な支払いをご本人に代わって出来る方のお手伝いが必要そうです。)

こんなときに必要なのが、「成年後見」をはじめとする法定後見制度です。

「成年後見」をはじめとする法定後見制度(後見、保佐、補助)は、認知症や知的障害、精神障害などの理由で判断能力が不十分な方々に対し、本人の生活・医療・介護・福祉など本人の身の回りの事柄にも目を配りながら本人の保護・支援をするための制度です。

ただし、後見人等の職務は財産管理や契約などの法律行為に関するものに限られており、成年後見人を引き受けたからといって、日常の身の回りのお世話を一手に引き受けるということではありません。

また、同居のご家族のフォローがある場合、施設の入居や入院などに際しても大きな問題にはならないことが多いのですが、だからといって不要ということではありません。

例えば、「うちのおばあちゃんのことは同居のお嫁さんが全部やってくれているから安心」などとおっしゃられる方もいらっしゃいますが、後見制度を使わずに契約などを代行し、事実上のお世話を善意で続けてきたのに、後々の相続の際、つきあいの薄かった親族から、『おばあちゃんの財産を勝手に使い込んだのではないか』などと勘ぐられ、無用なトラブルになることもあるのです。…とても残念なことです。

具体的にどんなことをするかというと、不動産や預貯金などの財産の管理、介護サービスや施設への入所の契約、遺産分割協議などを本人に代わって行い、また、本人が騙されてしまったなどの不適切な契約を無効にしたり、施設に入所するために自宅不動産を売却する場合もあります。

いずれも、大きな契約の場合には裁判所に事前に許可をとることになりますし、事務報告を定期的に行いますので、後々のトラブルの防止ともなります。

成年後見等は、家庭裁判所に対して申立を行い、裁判所が後見人等を選任することではじまります。申立の際に親族等の中から後見人の候補者を指定することが多いのですが、必ずしも候補者に決まるものではありません。身寄りがないなどの理由で市町村長(実際には業際の福祉課など)が申立をすることもあります。

昨今の問題点として、後見人等が本人の財産を使い込んでしまったり、適切な財産管理がなされないことがあり、裁判所から、ご本人に一定程度の財産がある場合は、信託銀行を利用した後見制度支援信託が指示されたり、法律や福祉の専門家や法人が職業後見人として選任されたり、親族後見人に監督人がつくことも多くなってまいりました。

もっとも、後見人や監督人は敵ではありません。職業後見人や監督人と相談し、協同しながら、本人のためになる財産管理をしてこうという趣旨ですので、どうぞご理解ください。

ソーシャルワーカーさんや福祉事務所、家庭裁判所窓口、司法書士や弁護士の法律相談などでご相談が可能です。

是非一度、ご相談なさってみてくださいね。

(法務省のHP)
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji17.html#a1

10623105_842267522555869_6191757485775173728_n