臨床検査技師 アーカイブ - CAN netスタッフのブログのブログ記事

皆さんこんにちは。
昨年の4月から神奈川の保健福祉大学の実践教育センター(社会人が働きながら学べる場)で、学生生活を30年ぶりに味わったチムです。本業は、診療情報管理士(診療行為をすることで得られる様々な情報を分析管理する仕事)をしています。

私はもともと臨床検査技師ですので検査データや検査報告書を分析することは慣れていますが、医療情報は多岐にわたっていますので、日々わからないことに遭遇します。

この仕事をしてきて、重要だと感じたことに「多職種連携」があります。CAN netでは、多職種でサポートすることが重要と初めから言われていましたね。私もそのことに、とても共感しました。そして、なにか私でも役に立つことがあるのではないかと勉強会に参加することにしたのです。勉強会を重ねるうちに、もっと多職種連携について学びたいと思うようになりました。その時、神奈川県の実践教育センターの多職種連携推進課程のことを知りました。これは受けるべきだと思い受験しました。父の介護をしながら無謀なのではないかと周囲に言われましたが、私とってはセルフケアの一環でもあったのです。9ヶ月あった授業も終了し、本当に通ってよかったと思っています。同じ方向を向いている仲間たちと出会い、初めて知る様々な情報や考え方を学び、今までバラバラだったものがどんどん繋がっていくことを実感できたのです。特に昨年12月にうけた最後の授業は、皆さんにぜひ紹介したい内容でしたのでこの場をお借りしてお伝えさせていただきます。

皆さんは、おそらく何かしらのスキルをお持ちで、その道の専門家だと思います。専門(Profession;プロフェッション)という言葉は、プロフェス(Profess)という動詞の名詞型だそうですが、このプロフェスという言葉は、宣言する、公言する、告白するという意味が含まれているそうです。

専門職と呼ばれるには、4つの条件が必要なことをご存じでしょうか?
1つ目は学問体系があること
2つ目は国家資格等があること
3つ目は職能団体があること
そして4つ目に倫理綱領があること
だそうです。

倫理綱領と言われてもあまりピンと来ない方もいられるかもしれませんが、ごくごく当たり前の決まりです。4つの条件を満たす専門職には、医師 弁護士 看護師 薬剤師 社会福祉士 などがあります。これら専門職はすべて人間の弱い部分を支援する職業ですね。つまり容易に、立場上強者になりやすいのです。強者は、弱者に対してつけ込み易いことは、歴史上の事実です。そこで強者になりやすいことを自覚し、つけ込んではならないことを戒め宣言しているのが、倫理綱領なのです。プロフェッション(Profession)という言葉にこんな深い意味があったことを知り、専門職として人と関わる時にはこのことを、肝に銘じる必要があると思いました。

おもえば昨年の3月に子供のグリーフサポートをしている“ダギーセンター”に研修に行ったときに、子供の内にある力を信じ、環境を整える支援をしなさい。決して子供に指示をしたり、評価をしたりしてはいけないと言われたことを思い出しました。自分の中にあったものがどんどんつながっていくのを実感できた瞬間です。この多職種連携推進にいって多くの仲間ができたことは、私にとってかげがえのない宝です。

拙い話を最後まで読んでくださってありがとうございました。

また次回お会いしましょう。

チム

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皆さん。こんにちは。
東京メンバーのチムこと島崎菜穂子です。

私の仕事は診療情報管理士です。
それって何をするの?と思いますよね。簡単に説明すると、皆さんが病院にかかると色々な検査を受たり、お医者さんや看護師さんに質問されますよね。その情報は皆さんのカルテに記録されます。それを管理分析することで、病院の現状を客観的に評価することが大きな仕事といえます。でも実は、この仕事をする前に20年ぐらい臨床検査技師をしていました。がん細胞を顕微鏡で見つける臨床細胞検査士と、手術で摘出した組織を数マイクロの薄い切片に切って染める病理検査士という仕事です。他にも超音波検査にも興味があったので少し勉強しました。そのせいかもしれませんが、よく知り合いにがんの相談を受けます。「検査でがんと言われたけど先生の言っていることがよくわからなかったから教えて」ということが多いです。毎日のようにカルテをチェックしていますから、患者さんの声や医療者の悩みもよく目にします。一人一人痛みや苦しみは違いますし、その患者さんを支える家族へのケアは、なかなか行き届かないこともあります。私自身も21年前に、がんで主人を失ったときは、1歳と2歳の娘を抱え、どうしようかと迷っていても、生活は待ってはくれず、そのあたりに課題を感じていました。

しかし、こんな悩みを解決してくれる場所が各国ですでに展開していることを知り、6年前に、英国のマギーズキャンサーケアリングセンターという、がん患者さんのための何でも相談できる憩いの場所を訪ねました。エジンバラにあるその施設は、病院のすぐそばにありますが敷地の外にあり、一軒家を改築して作られています。その時、がん専門看護師で、とても素敵なアンドリューさんにお話を聞かさせていただきました。また、先月ですがアメリカのオレゴン州のポートランドにある、大切な人を失った子供のグリーフケアをするダギーセンターにも研修を受けさせていただきに行ってきました。ここでは、子供の悲しみに寄り添いながらも子供の生きる力や可能性を信じ、決して子供の自主性を阻害するようなことはしません。またボランティア教育にも力を入れていて、ケアをする人のセルフケアの大切さを改めて強く感じました。これは高齢化社会を迎えている日本でも、介護する方にとても必要なスキルだと思います。

今では、日本でも、様々な活動がはじまっていますが、気軽に安心して相談できる場があればと思いました。CAN netはまさにそんな相談できる人の集まりなのではないでしょうか?多職種がスキルを持ち寄り必要とする人に届けるそんな素敵な活動を、これからも応援していきたいと思います。

 

写真は、マギーズキャンサーケアリングセンターのアンドリューさんとの一枚

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