認知症 アーカイブ - CAN netスタッフのブログのブログ記事

こんにちは。
学生札幌メンバーの谷口栄(たにぐちさかえ)です。9月から大学が始まり講義、実習(理科の実験のようなもの)、ゼミでの研究の手伝いなど忙しい毎日を送っています。

偶然この記事が投稿される日が私の誕生日で不思議な縁のようなものを感じています。笑

さて、二回目の今回は認知症の方に接するということについて書きたいと思います。というのも、今月の札幌キャンパスのテーマが認知症だったり、先日私が参加した音楽療法の勉強会でいろいろ感じるところがあったからです。

私自身これまで身近に認知症の人がいた経験がないのですが、今回いろいろな人の考えを聞いたり学んだことでなるほど、と思うことがいくつかありました。

その中で一番印象に残ったことは“相手に語りかけること”です。

認知症の方は症状の程度にもよると思いますが自分の意志を伝えることが難しかったり、時には人格が変わって攻撃的になってしまったりすることもあります。そのような時、介護している側はその人が考えていることがわからなかったり、前のような穏やかな性格にはもう戻らないのではないかと感じると思います。

でもそんなときに大切なのは相手の表面的な行動に対してのみ反応するのではなく、その人と一緒に過ごしたいという気持ちを持って向き合うことだということを今回強く感じました。

今月の札幌キャンパスでは老人介護施設の方をお迎えし、ご自身の体験から感じたことをお話ししてくださいました。

先日私が参加した勉強会では、私の通っている大学の先生を中心に音楽療法についてやその取り組みについて学びました。音楽療法はその人の今の現状をより良くする手段として音楽を用いる方法ですが、音楽療法ではただ相手に対して音楽を演奏するだけでなく相手の表情や動作に着目してその人がどんな気持ちでいるのかを推測しそれに合わせるという“同調”の要素もあることを知りました。

今回の学びを通して、人と接するうえで大切な事をもっと身に付けていきたいと思いました。

↓↓ 先日お会いしたヒルミドデザイン・中岡さん手作りの帽子と一緒に ↓↓

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こんにちは。旭川メンバーで歯科医師の上林です。

今回は、平成27年2月7日旭川市公会堂(約7百名収容の会場)で行われました市民協働の講演会「認知症との付き合い方~あなたをもっと知りたい」について経験したことを書きたいと思います。

私は、地域ケアの多職種連携を進めている友人から声をかけて頂いて、この講演会の実行委員会の立ち上げから事務局まで関わることになりました。実施には、CAN net旭川メンバーの皆さんや旭川勉強会にご参加頂いている皆様からも温かいご協力とご支援をいただきました。ありがとうございます。

この講演会は、認知症ケアで注目を集めている「ユマニチュード」の考案者イブ・ジネストさんと日本での紹介者である医師の本田美和子さんをお招きしたものでした。ユマニチュードは、その人その人の関心や意欲に寄り添い、優しさを伝える技術によって、認知症ケアの世界に変革をもたらしています。当日は満員になる大盛況だった上、会場では心なごます場面や感動の涙を誘う場面もあり講演の内容も大好評でした。

さて、私は実行委員の一人としてこの講演会を舞台裏で支えてみて、「ユマニチュード」の考え方から普段意識していないあることに気づかされました。それは、「自分自身も人や社会を何かの枠にはめて見ていて、一種の先入観を強く持っている」ことでした。

私は、正直、この講演会の構想の段階では、実施に必要な資金や人手の目途が全く立たず、「かなり困難」な取り組みに写り、その後の状況によっては構想が半ばで立ち消えになるのではないかとまで考えておりました。しかし、地域に熱い思いを持った皆さまが分野の垣根を越えて実行委員に集結して頂き、ほぼ月一回の実行委員会とSNS上での活発な協議により互いに知恵を出し合うことで実現の目途が立ちはじめ、私の先入観は徐々に打ち崩されていきました。

結果的には、「認知症ケアについての理解を地域にもっと広めたい」という関係者の思いが多くの協力者の皆さんとの出会いをつくり、必要となる資金や人手も確保され、無事に開催することが出来ました。

「ユマニチュード」に底流する考えにおいても、「認知症」に対するある種の先入観に囚われずに「お一人おひとりの関心や意欲に寄り添い、その方の認識されている状況を可能な限り想像し、人として尊重されるケア(相手がしてほしいことを相手の立場になってして差し上げること)」が重視されております。こうした考え方は、私自身の日常的な課題でもあると深く考えさせられました。

CAN net旭川では地域での通院や療養生活のサポートを視野に「コニュニティる〜む ぽっけ」の活動等も開始しております。これに限らず地域には多様な課題がありますが、その解決の原動力は「地域の皆様の生活の場に対する関心や思い」です。さらに、「一種の先入観や既存の枠組みを超えて、関心や思いを自由に持ち寄れる場があること」が大事だと気づかされた貴重な経験となりました。

今後、こうした経験を、地域の協働をはじめCAN net旭川の活動にも活かしていけたら嬉しいです。引き続き、皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。